こういう文章がありました。
Monbiot.com
http://www.monbiot.com/archives/2005/12/06/worse-than-fossil-fuel/
マレーシアなどでパーム油から製造されたバイオディーゼルをヨーロッパ諸国が輸入していることについて、「バイオディーゼルは化石燃料よりも(地球環境に対して)破壊的な燃料なのではないのか?」と疑問を呈している文章です。更に一般化して、「biofuels 一般に、地球環境に対して破壊的だ」と言いたいようです。
書いている Monbiot という人物は The Guardian という英国紙の編集者のようです。
Monbiot 氏の主張の正否は今のところ私にはよくわかりません。しかし、こういう懐疑的な視点を持ち、燃料利用の様々な側面について検証を重ねていくことは重要だと思っています。
彼の主張がもし正しければ、ブラジルからエタノールを輸入するという経済産業省と三井物産が考えている事業プランの正否についても、疑問を呈すべきなのかもしれないということになります。
バイオマス燃料に関するブログを書いているからといって、無条件に全面的に私がバイオマス燃料に賛成していることを意味しているわけではありません。
日々の動向をここに記録することが私にとってこのブログを書く重要な理由の一つです。自分自身の理解のために世の動向に関する情報をここに蓄積し、それを見た上で自分なりに考えようと思っているわけです。
ここに記録する多くの報道は「こういう燃料が研究されている」とか「製造が始まった」とか、そういう内容になると思います。それを書き連ねると私がバイオマス燃料の利用に無条件に賛成しているように見えるかもしれません。
直感的な判断でしか今のところ書けませんので将来意見が変わる可能性が十分にありますが、今のところ私は「セルロースを原料とする製造法の研究推進に賛成。とうもろこし等の穀物を原料とすることには反対。砂糖作物については保留」という態度でいます。