アメリカではとうもろこし澱粉からエタノールを製造している。

中西部で大量にとうもろこしが生産されている。とうもろこしと大豆の輪作が多いそうだ。連作すると生育が悪くなるからだ。

マメ科植物は根に微生物が寄生している。その微生物が空気中の窒素から硝酸化合物を合成するので、大豆は窒素肥料を「自給」できるし、収穫後の地中にその一部が残る。とうもろこしは窒素を大量に消費する作物だが、大豆と組み合わせて交互に栽培すると肥料を節約できる。

とうもろこし需要は家畜の飼料がもっとも多い。もちろん輸出もされている。日・台・韓・中、中東諸国など。アメリカのとうもろこしが無いと、我々の食卓には肉が並ばなくなってしまう。

その一方で現在急増している需要がエタノールというわけだ。

一部の州ではとうもろこしから製造したエタノールに対して補助金が交付されており、また連邦レベルでのとうもろこし生産に対する税制上の優遇措置がある。下駄を履かせてもらわないとガソリンと勝負できる状況にないことは、さとうきびと変わらない。