Lester Brown(2004年)によると、山西省最大の河川で黄河の支流「汾河(註1)」は、全く水が流れていないそうだ。彼の著書の当該箇所は1998年の資料を参照して書かれている。ということは遅くとも1998年以降流れていないと考えられるわけだ。

山西省の首都太原市では水の供給を地下水に頼っており、次第に涸れる井戸がでてきているという。(註2)

おお、なんということだ。それはいつかきっと悲惨な結果を生む。あの地域がどんなに乾燥していることか。

10年以上前に、華北に3カ月ほど滞在したことがある。

北京から陝西省西安市に飛行機で移動する途中、太原市の上空を飛んだ。下は見渡す限りの黄土高原。

空から見ると、黄色というより灰色っぽい。森林は全く見あたらない。

そう、華北のつらいところは、森林も草原も貧弱で、それゆえに水も足りないということだ。人口は多いが。

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註1:「汾水」という表記はどうも古いらしい。

註2:「汾酒」(フェンチウ)という度数60度の有名な酒があるが、水が無くなったら生産不能になるに違いない。