Angela が背景に持っている勢力はCDUおよびそこと中が良いCSU。前者は北ドイツに、後者は南ドイツに勢力基盤を置いているのだそうだ。

北はプロテスタント、南はカトリックを背景にしているのだろうと思う。どちらも政治的主張は保守派。キリスト教的価値観を重視し、経済面では規制緩和派、つまり資本家側、大企業側の立場、とまあこういうことらしい。

SPDは社会民主主義政党で、労働者寄りの立場。宗教的価値観はあまり重視していないらしい。経済面では労働者保護を目的とする数々の政策を過去に導入しているようだ(時短や手厚い社会保障など)。

この両者がほぼ勢力均衡(僅かにCDU+CSUが優位らしいが、議会で多数派を占めているわけではない)し、連立政権を組もうというわけだ。

これだけ思想・哲学が異なると、ものすごい妥協が要るだろう。

焦点は例えば以下のようなことだろう。

① 解雇を容易にするかどうか

② 税制を簡素化し、高所得者層と企業を相対的に優遇するかどうか

③ 公社などの官業を民営化を進展させるかどうか

④ トルコのEU加盟に賛成するか反対するか

類似の争点は日本でも見られる。①~③については少しずつ規制緩和側=大企業・資本化優遇側へと日本社会は進みつつあると思う。

④は日本ではドイツほど明確ではないと思う。外国人労働者は日本でも結構増えたが、ドイツのようにトルコという特定の国から来た人とその子孫が人口の10%近くに達しておりドイツ国籍保有者も大勢いる、という状態ではない。この点ドイツでの事態は深刻だろう。

まともに主張をぶつけ合うと、両派は合意に達しなくなってしまう。もちろん連立政権の形成もできない。今後のドイツ政局がどうなるか、気楽な言い方だが「見もの」だ。

もちろん、FXトレーダーとしての matt にとっても「見もの」だ。Euro の価値に影響し得る。