現在のところmattに十分な情報が与えられているわけではないので、ここから先は推測するしかないが、精密誘導兵器(以後PGMsと呼ぶことにする・・・註1)の開発を進めるにあたって、米軍が行き着いたところは以下のようなことだったろうと思う。
(1)弾道兵器の限界を突破するのが目的だから、目標を遠距離から攻撃しかつ精密に誘導して命中させなければならない。そのためには、宇宙空間から地表(海面も含む)を監視・偵察し、地表面のデータを事前に収集・分析しておくべきだ。そのデータを使い精密に制御さえできれば、そのPGMsを遠距離の目標に確実に命中させることができる。
(2)兵士を敵の反撃に露出させないためには、兵器プラットフォームを敵地からはるか遠くに位置させたままPGMsを発射できる必要がある。コンピュータ技術を駆使し、偵察衛星等で収集した地表面のデータをもとに飛行体を精密に制御できれば、遠距離の目標も確実に破壊できる。
こうして、トマホークが開発され、GPSが開発され、KH-11のようなスパイ衛星が開発された。UAVs(註2)も開発された。21世紀に入ると「ロボット兵士」の研究まで報道されるようになってきた。
アメリカで70~90年代に爆発的にコンピュータ技術が発展したのも偶然ではないとmattは思っている。ミサイルなどの遠隔誘導・制御、必要なセンサー類の制御・データ解析の必要が生じ、本気で研究したのだろうと思う。
こうして現在の米軍の姿へと少しずつ変化が進行してきた。
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註1: PGMs = precision guided munitions 。ICBM、IRBM、SLBM等の核弾頭を積んだ弾道ミサイルを除くその他のミサイルの類は、一般にこう総称されている。
註2: UAVs = unmanned aerial vehicles 。主に偵察用に使われている小型の無人飛行機。