祝福を受けてしばらくすると、万物復帰というものがあると知らされた。
車に乗り合わせで松本教会まで行った。松本は県内で長野市に継ぐ、人口の多さ。
まず、全員が携帯のアドレスを責任者の大人に伝えた。
「アジア希望交流会」というボランティア団体の名前の書かれた、緑色に縁どられたA4サイズ1枚に両面印刷されたものを渡された。
写真や文字、電話番号が載っていた。これに首から下げる会員証、そして万物は2種類が用意されていた。
大人の靴下3足セットに、もう一つは、こども向けのタオル。
大げさではなく靴下は100円ショップで売っているものと変わりないように見えた。どう見ても生地は薄く、1シーズン履けるのか心配になるほど。
これを、3,000円で売りに歩くのだ。タオルは1枚2,000円。
この高額な設定は、【普通に考えたら、こんな高い金額で買わない。そこをあえて、高額で売ることにより神様を感じる】ということ。
【ぼったくりの、死神を感じる】の間違えではないでしょうか。実際に説明時に見せる電話番号はその日だけつながる番号。この架空のボランティア団体で、宗教を隠して高額で、恵まれないこどもたちというフレーズを使い良心のある市民からお金を回収しているのだから。
架空じゃなければ実際にこうして物販している誰ひとりが、交流会に参加したことも、する予定もないからだ。
きっと、1回だけ教会の先輩たちが行って、その時の写真を使っていると思う。まず間違いない。
コピーした地図を渡されたが、それを担当地域にハサミで切っているため8×8センチくらいの飛んでなくなりそうなサイズ。担当地区は任地という言い方だった。
ペアで朝から晩まで徒歩で売り歩く。出発式で聖歌(統一教会の聖歌)を歌った。終了時間は18時が目安だが、責任者が追ってメールをする。
実績が出なければ(売れ残ったら)延長になる。全体が完売しなければ終わらないわけではないが、責任者の、さじ加減。
警察と暴力団以外、基本的には1軒も飛ばさずに回るのだ。これを、シャワーもなく、一泊二日(土日)で行った。
1日2回、教会の中で待っている責任者から一斉送信で「現在の実績 1位○○、○○ペア 2位○○、○○ペア 3位○○ペア」(○○は名前)というメールが届く。5位まで書かれていた。
そして19時まで延長になった。その後は反省会を兼ねた、証し会。
証し会とは、神体験と称されるものが特に求められる。例えば、一度に1万円分が出た(売れた)とか。
あと、なかなか実績が出なくて凹んでいた時、次の家に行こうとした時にメールが来て足を止めた時に、ちょうど家の人が帰ってきて売れたなんて事も神体験とされた。
つまり、たくさん売れても、少し売れても、なんだかんだ理由、経緯を言えば神体験になるようだった。
昼食は各自でコンビニなど時間がかからないように済ます。
500円まで売り上げた中から使ってよい。恵まれないこどもたちに集めたお金じゃなかったのか・・・?
自分はペアの人とコンビニで買った400円ほどのパン、おにぎりを神社で食べた。
ペアの人はヤコブ(信仰2世)で万物復帰は慣れているらしい。この子は毎回、よい実績が出るとアベルから聞いた。だから、あなたもこの子にやり方、しゃべりかたを良く教わって頑張れと背中を押された。
衝撃だったのは、13:10くらいのマクドナルドに入店したこと。店内は2列になっていて前に6、7人並んでいて、何も買わないのに自分たちも並ぶ。このレジの方に万物を買ってもらうために。
迷惑極まりないのである。あっけにとられた店員は「いらないです」と半ギレ状態。後ろのお客さんからも殺気のような視線が突き刺りながら、店を出た。
「神様の代身として声をかけるのが大事」とペアの人は言ったが、これまた神様はこんな昼時のみんなが忙しい時に、売りに来るなんて望んでいると思ってない!と心で叫んだ。実際に店員、お客さんに迷惑をかけ誰ひとり感謝していない状況を神様は悲しむことはあれど喜ぶことはないのだ。
どうやら、噂では7%ほどしか実際にアジアのこどもたちに届いていないようだ。今思うと、7%すら怪しい。なぜなら、そういうお金って寄付した証明があり、オープンにだれでも見れないといけない。
例えば、きのうのTVでも見たが某ビール会社の売上の一部が県に寄付されて(森林整備に使う)、その金額発表と感謝状が渡される様子が放送される。ボランティアだって放送はなくとも絶対に記録が残るからだ。
あとから知ったが、この汗と涙の売上金は韓国教会にわたり牧会者(一般の会者勤めでなく教会活動専属の立場)のおこづかい、ベンツに化けているらしいです。