雨が降るという天気予報に
せめて乾いた耕土を湿らせてくれればという期待も
思っていたほどの降雨量は期待できないかもしれません。
仮にありがたく表面を湿らせてくれたとしても
浸透するよりも蒸散のほうが早いかもね
それを考えれば
遠慮なく農業用水を供給できていた前圃場がうらやましい
だが、・・・その土地は
思っていたよりも収穫物の腐敗が早かった
これは禍々しい想念が行き交ったためか・・・
それとも物理的に「ミバエ」などがたかるためなのか・・・
だとしても、野菜にとって害虫がたかるには必ず遠因がある
その原因を解決しない限り改善は遠のくばかりです
今の圃場は「害獣との共存」というキーワードが
自身に与えられた課題のようです。
獣を罠で捕獲する・・・資格がないので手出しできません
害獣認定には明確な被害実態を証明せねばなりません
どちらも無理な話です・・・・
今畑ではブルーベリー以外に育っている野菜といえば
オクラ・落花生・ささげ・小豆・カボチャ・トマト・ナス・
サツマイモ。アスパラガス・ネギ・イチゴなどですが
アスパラガスは開花が終わり実(タネ)を付け始めています
イチゴはランナーが伸びる時期なので
秋を待って株分けの予定ですね
今回は落花生とオクラの共生について御話しいたします。
上に添付したの画像は、
当菜園(苑祇ナチュラルアグリ)で栽培中の落花生で、
品種は「千葉半立ち」という煎り豆系の落花生です。
品種の特性でもあり名が示す通り、
株の枝ぶりは半立性を保ちます
そのため
立ち上がった枝に花が咲くと
花弁の下からから子房柄を長く伸ばすことになるので
先端が土中に到達する確率減っていきます。
豆莢の着果数を上げるための手当として
株(枝)に伏せ癖(=寝かせ癖)を付ける手間を要します
当然ながら寝かす余地確保というか
子房柄が容易に潜れるほどの盛り土というか
作付けにあたって幅広の畝が必要になってきます。
収量を上げるためにここまでの手間を要するためなのか
栽培件数が数が少ないのも頷けますね。
この落花生も
今年は何度も植えなおしています
植えつけた傍からモグラが株(根)を浮かせるために
活着する前に枯れるか発芽しても育たないなど
何度泣きを見たか・・・・
半立ちの特性から、株間も広くとる必要が出てくるので
栽培手間と収量のつり合いが取れません
この広い株間を空けたままにせず有効活用するには・・・?
考え抜いて思い至ったのが「混植」?「混作」?でした。
では何と混植するか・・・?
相手はマメ科で窒素還元が期待できるし、
同じ豆科以外なら品目を選り好みしなくていいよね。
その後の収穫を考えれば「実もの」ですが
「根菜類」は根を痛める恐れがあるので見合わないです。
ナス科はシソ科以外の他品目混植を嫌う傾向があるのと
草丈が高く上がるといっても結構繁茂します。
で・・・白羽の矢を立てたのは「オクラ」でした
これは落花生の株間に植えたオクラです
品種名を「楊貴妃(ようきひ)」と呼ばれる白オクラ系ですね
これならば
根と株を広げる落花生に対し
直根型で草丈程々に高く莢実を付けるけど
オクラの葉の茂り方は落花生の採光を邪魔しない程度
加えて落花生の繁茂はオクラ株元のグランドカバーになる
いいね!
混植のコツは
オクラの草丈が上に伸び始める頃に
落花生が徐々に繁茂を始めるよう作付け調整することでしょうか
こればかりは天候次第で逆転することありますが、
あらかじめ落花生の株間を調整するとか
定植・捕植用のオクラ苗を事前に準備することで改善できます
何年もも同じことを繰り返してるので
オクラと落花生の混植でしくじったことはないです。
ただ・・・・
どうしてもオクラの草丈が伸長する前に
下葉が落花生の採光を遮ることが起こります。
その場合は遠慮なく下葉を一枚落とすようにしています。
落花生同士の株間は少し狭めにして
繁茂した枝先がオクラの株元で少し重なる程度・・・
それ以上重ねると蒸れて風通しがよくないですからね
オクラにとっては落花生の枝葉が株元を覆い
暑さと乾燥が幾分か経験されると思います。
<補足>
モグラ被害を忌避するための混植野菜は香草系がいいかも
園芸花卉ならマリーゴールド(ハーブではありません)
野菜なら「ネギ」「にら」「ラッキョウ」「分葱」「ニンニク」
香草(ハーブ)ならチャイブ、サフラン、コリアンダー
ネギに関しては葉ネギ系よりも根深系一本ネギがいいかも
ただねここまで策を講じてもね
相手も策士のようで
迂回したり嫌う植物混のさらに直下を迂回するとか
活着前に掘り返すとか・・・いろいろやらかしてくれます
モグラのトンネルというのは
トンネル下部とか外周は土が硬化しますが上部は柔らかい
これはモモグラの臆病な習性がなすことで
モグラの体がトンネルの壁面を撫でる構造だから
体重を壁面に預けることで土の締め硬めが起きるからです
※何かに体が常に触れていることで
警戒心を解くというか臆病風が和らぐらしい
浸透過多になった場合の水分を吐き出すには
このトンネルが「暗渠排水」の代替になります
夜行性で視力は弱いが嗅覚は抜群
人が素手で触り人の気配を嗅覚で感じ取ると近寄らない
だから・・・トンネルを発見したら素手で壊す
畝の直下に沿ったトンネルがあれば
わざと支柱を突き立て匂いが強烈な野菜や根株を植える
要するに嫌がらせのオンパレードと根競べ
獣は本能で動くから感情という部分は期待できないが
ストレスを与えられることは可能ですけど裏目に出ると厄介
捕獲がだめなら超音波退治も考えたけど
「音」は植物も敏感だから愚策だと思うんですがね~~




