刃物といっても
銃刀法に抵触するほどの物騒な刃物じゃなくて
日常や仕事で使うハサミの刃研ぎです
日常や仕事で使うハサミと括ってみても
状況選ばずなら
文房具からキッチン・裁縫・園芸などなど
用途は広いよね
私にとって手入れが必要なハサミといえば
園芸用の
剪定・芽摘み・摘花(果)・枝打ちハサミや鎌・手斧とか
仕事用なら
ラシャ鋏・柳刃(板金)ハサミ・万能ハサミなど…
最近の園芸ハサミは安価で手入れが楽ですが
本職が使うようにハサミは切れ味も抜群です
本焼き入れ刃金だから
下手な手入れや使い方をすれば錆びるし
最悪刃零れも起こしてしまいます
だから
園芸や仕事で使うハサミなど
水気を与えてしまいそうな場所で使うハサミは
高価なハサミの使用は極力控え
事足りるなら安価品を使いつつも
いざtなれば分解手入れできるものがいい
その鉸め(カシメ)部分の締め具合で
緩んできたかみ合わせの隙間が調整できます
通常カシメの部分というのは金属リペット留ですね
だから下手な使い方をして
何かを無理やり切ろうとして抉るなどすれば
かみ合わせに隙間ができてしまえば
刃が綻びてなくても実質切れなくなります。
こんな風にね
こうなってしまうと使い手に癖が強くなり
「誰が切っても一律に切れる」というわけにはいきません
刃のかみ合わせが開いていても
無理なく切るには
柄の部分の扱い方に慣れが必要になるから
そんなわけで
切り花用剪定ハサミを研いでみた
これはもう研いだ後の画像ですが
研ぐ前の状態は刃の部分が錆びついていました
錆だけを落とすなら
ピカールなどの液体・練状錆落し剤で磨くか浸す
または洗浄剤などの成分を使って錆を浮かせるとか
方法はあるのですがね。
ちなみに洗浄剤は「サンポール」に浸せばよく落ちるらしい
でも最終的には洗浄剤や液体さび落とし剤は
廃液の処理が面倒なので
研ぐ・・・の一択としました
砥石は中砥石を使って研いでみました
時間は結構費やしたのですが
実際の作業は
只管砥石の上でハサミを前後に滑らすだけ
それも刃表の角度を変えないよう
刃先から刃元まで均一に研ぐ
砥石面にドロドロとしたノロが出始めたら
研げ始めているという証しです
水をかけてノロを落とすついでに
砥石面を乾かさないようにしながら研ぐ
均一に研げてきたら刃裏側を触ると反りが出てきます
これを指先で確認したら
刃裏を砥石面にあてがい反りを削るだけ
そう・・・削るだけでいいので研ぐ必要はないです
研ぎながら細かく刃を確認しつつ均一に仕上げると
素人ながらでもここまで研げます。
では実際に試し切り
均一に研げ上がっていれば
ハサミの先端であろうが刃元であろうが
きれいに切れるものです
ま~~~こんな風にね
試し切りに使ったのはミスプリントした厚手のコピー用紙
これ以外でも新聞紙も切ってみました
新品の剪定鋏なら
薄いレジ袋やティッシュペーパーですら難なく切れます
ですが鉸めが緩いため
それらを切るまでには至りませんでした
最低でも園芸用であれば不自由しないので
この程度の仕上がりで妥協してしまったのですがね
どうですか?








