お盆を迎えるころというのは

台風接近もあり

日中の気温も高ければ湿度もやたらと高い

 

更に規模縮小という拠無い事情に頭を抱える

冬に寒さや炎天下のもと

開墾してきたのは何だったのだろうか?

 

絶望の中の無気力感が募る中の猛暑

気持ちを立てなおすのに何をやってもウワノソラ

 

作業用BGMを流しながら

貯めていた小麦の脱穀とか

刈り取ってきた採種用株からタネを取り出す

・・・そして選別・保存

 

抑々が集中力を欠いているから

作業のとっかかり勢いづいても

余計なことが頭を過ると手が止まります。

 

気を取り直してベランダに出て

バジルの水やりをするも

たくさんの苗をどこに植えればいいのか?

 

そして深いため息をついて室内に戻る
最後はやる気の出ない自分自身に愛想を尽かす

 

何やってるんだろう・・・心の中で呟きながら

今度は玄関から外に出る

小物を作るための端材が付き場を失い

無造作に置かれている

 

玄関先にはキャスター付き鉢受皿

その上にはオリヅルランを植えたプランターが一つ

 

手入れができていなくて

鉢土は潤いを失いかけているというのに・・・

 

植えてあるオリヅルランは

暑さや陽ざしに葉焼けすることなく

白い班が入った細い葉をしなやかに伸ばしている

 

あ・・・植物だったて水分欲しいよな

少々の乾燥に強いとはいえ繁殖用の大株だけに

枯れたら大事

急いで室内に戻り容器にたっぷりの水を湛え

手入れ不足を詫びながら水やりをする

 

「落ち込んでいても植物は待っているんだな」

手入れに行けない畑の作物が気になり始める

 

だけど・・・

気力を戻すのにはどうすればいいのか

水遣りを終えた観葉植物を見ていた

 

其の時

何かがふくらはぎに触れた感覚があり

軽い刺激があったあたりを見ると黒い点

?・・反射的にたたいてみると小さい血の染み

「蚊か・・・」

おそらくは裏に潜んでいたんだろう

呼気につられて集ったのはいいが栄養得られずか

次に襲ってきた痒みに慌てて室内に戻る

 

それから三日後

 

玄関の鉢植えを何気に見ていると

中尾に植えたオリヅルランの脇から

緑色のふさふさとしたものが密生している

?ん・・・・ん?
 

よく見るとアスパラガスの発芽だった

 

 

自家採種の時に選別から漏れたタネを

実の外皮と一緒に埋めた?・・・播いたのを思い出した

 

自家採種で出た莢殻などは土に播いて還元しています

 

殻がやがて土に還ることで

固まり難くなり保水と排水性が均衡し

その状態が通気性をも阻害しないようになります。

 

抑々発芽するなど考えないで播いただけに

ちょっと・・・うれしかったかな(^^♪

 

弱々しくも互いが支えあって生えている様子を見ると

課題山積の渦中ながら次に何をすべきか

火種をもらったような気がします。