自然農法って何?

 

自然農法は単に栽培法にあらずとよく言っていますが

自然を尊重しながら自然順応する

唯一再生可能で自然に人に優しい栽培方法なんですよ

 

無肥料無農薬の環境で育てているので

勿論石灰すら一度も使わず連作し、

菌類の投下も一切行わず土壌の力だけで育っています

 

そのため病害虫の影響少なく連作障害も起きませんし、

収量は栽培の都度上がっていきます。

 

ジャガイモの栽培においては

種芋は栽培の都度

新しい種芋を購入するのが常道なのですが

自然農法では種芋ですら自家生産が可能なので

タネ芋を購入する費用が皆無となります。

 

アンデスレッドの開花

 

何もしなくても

1個あたり170g~250g級の芋が収穫できたりします。

 

だからこそ単に育てるだけにとどまらないで

採種まできちっと世話し続け

土を大切にして余計なことはせず

採種後の葉や茎とか穂や穂殻・籾殻・残渣など

ちゃんと処理してから還元できるものは還元させます

 

 

  土の栄養は作物を育てると減るのか?

「野菜が栄養を吸収するのだから土が痩せる」

これは肥料栽培を続けたための思い違いで

 

答えは・・・NO!です 減りはしません

 

減ると考えるのは肥料を多用するから

肥料を与えて育てるから慣れた育ち方をする

 

本来は土中の栄養を微生物の働きを得て吸収する

そのサイクルが退化していくので

肥料を与えない環境では育ち難くなっていきます。

 

無肥料無農薬で育つ青紫蘇ですが

種まきはを敢えてせず零れタネで自生しています

 

ハーブは本来野草なので無肥料の環境で育つのが

自然な成り行きなんでしょうね

 

厳密にいえば

土中本来に常在する栄養素を吸収して育つ処を

肥料を与えるとそちらを先に吸収しようと働きます

結果・・・

土中の栄養を吸収する本来の働きが鈍ります。

 

肥料を与えて育てた作物は

その情報をタネは受け継ぎますから

採種したタネを育てるには肥料が必要となっていき

環境を変えないでいると延々とループします。

 

自家採種する重要性 

 

だからこそ自家採種が必要なんです

自家採種ができるのは固定種が一番

スナップエンドウの自家採種

 

育成品種も試みましたが結構苦戦しますね。

ソラマメの自家採種

 

こちらは育成品種「初姫」を4代継承してみました

最初は可成り苦戦しましたね

なんせ

自家採種がほんのわずかというか壊滅的な結果

継承(継代)が危ぶまれていたんです。

しかしある時から

ほとんどの株が開花時にアブラムシにたかられるも

害虫にたかられない株が発現し始め

次第に採取量が増えていきました。

 

益虫が害虫を捕食しても発生量が多く

許容をけてしまうため人為的な排除が必要でした

 

今年も多聞に漏れず開花時は集られますが

前年までは駆除していたのが今年は一切構わず・・・

収穫を我慢して採種に重きを置きました

 

写真左の袋入りが最盛期成熟した実を追熟させ

右側が晩期成熟した実を追熟させました。

 

自家採種といっても

栽培最盛期選抜と晩期選抜では差が歴然とします。

豆は自家採種が簡単な作物ですが

最盛期選抜したほうが元気なタネが採れる機会が多いね。

 

固定種以上に手間をかけましたが

何とか自家採種までこぎつけられました。

 

固定種や育成種以外はどうか?

登録品種は法に触れますので絶対にできませんし

やってはならないことは承知と思います。

 

F1品種や遺伝子組み換え品種のタネは?

育成品種ですら苦戦するのですから

いろんな意味で採種しない方がいいでしょうね

徒労に終わるのは目に見えています。

 

人それぞれですから

局単に良い?・・・善くない?

安易に決めつけたりはしませんが

その議論を重ねるには多種多様故に疲れ果てました

 

私にとっては

肥料・農薬の類にかける費用は皆無ですし

タネ(種芋)・芋苗・根株も買わず

苗も自給自足できるようになりました。

 

菌類の培養や仕込み手間も必要ないし

堆肥生成すら一切行っていません

 

人為的に行っているとすれば

 

耕起することと栽培が終わった株の始末・・・

的確に処理(乾燥枯化)したのち耕土戻し

自然腐植するのを待つくらいらいです

 

ただ・・・

土が元気になってきて「直播き」できるまでは

育苗に必要な用土を購入していますが

それも次第に減っていくとおもいますよ。