<種芋の処理と仮植え>
昨今、薩摩芋の栽培はウイルスフリー処理が主流で、
市販される苗も処理済苗が出てきました。
薩摩芋は作りやすい代わりに病気になり易いので
国内での種芋移動は検疫対象になっていたとおもいます。
そのため、
ウイルスフリー処理苗やタネ芋を使って栽培する人が
徐々に増え始めているようです。
そこで
自家種芋を簡易的に処理する方法があるか?
あちこち検索して2つの方法を見つけました
それが温熱処理法と温湯処理法です。
どちらも熱によって悪玉菌を消滅させる方法のようですが、
実際に効果が得られるかどうかは根拠に乏しいようです。
今年は、昨年収穫した芋から種芋を選んで栽培するため
2種るいある処理法のうち温湯処理法を採用しました。
用意したのは
・サイズの違うタネ芋…6個
・両手鍋…1鍋
・水…適宜
・プローブ付きデジタル温度計…1台

1.鍋の容積に対して8~9割ほど水を入れて
温度計を仕込みます

2..鍋を火にかけますが、
火力はや弱火に近い中火に調整して
じっくり温度を上げていきます。
3.湯の温度が50℃を示したところで
重ならないように種芋を入れて
火加減を弱火にします。
このとき、芋が完全に浸かった状態がベスト

4.湯の温度が62~63℃まで上がれば、
火を止めて10~15分置きます。
温度が下がるようなら再び火にかけるか、
熱湯を注いで一定温度を保つようにします。
5.所定の時間が経過したところで
トレイや盆にキッチンペーパーを敷き
鍋から芋を取り出した芋を並べ置きます。
常温で表面が乾いてきたら
濡れている面を上にして返すか拭き取り
しっかり水気を飛ばします。


一連の作業で温湯処理が終わるのですが
処理で来たかどうかは
今年の栽培経過や収穫状況を見ながら
総合的に判断するしかないですね。
今回、新芽が出たことで
処理しなかったタネ芋があるので
もしかしたら比較検証できるかもしれないね。
芽が出た種イモは通常通り芽を伸長させ
伸びた新芽の頂部だけを摘み取り
挿し芽栽培して育った苗を利用して
苗取りする方法も検討中です。