収穫した落花生の株は、
天日に晒して約二週間ほど追熟乾燥させます。
株全体の枝葉が乾燥してしまえば、
株をつなぐ子房柄の先にある莢を摘みとります。
追熟・乾燥が充分な状態であれば、
力を込めなくても簡単に摘み取れますが、
不充分だと摘みにくいので
追熟・乾燥の進捗は摘み取りの感触で判断できます。
乾燥させることで、
莢柄が硬化して中の豆を保護してくれます。
莢の乾燥が進む連れて中の豆も渋皮が乾燥し、
豆に密着しながら保護されていきます。
莢も渋皮もしっかり乾燥していれば
莢を振った時にカラカラと音がする状態がベスト。
莢に割れ・傷みなければ空気に触れる事がないから
長期間保存することができます。


仮に豆を取り出したのなら、
豆を覆う渋皮が乾燥し密着状態であれば大丈夫です。
ただし、常温では豆の寿命が短くなるし
条件がそろえば発芽してしまいます。
豆の状態で保存する場合は
皮を傷つけないよう密閉容器に入れて冷蔵庫で保管します。

<栽培記録-2018>
追熟乾燥と保存・自家採種(2018/11/22)
約二週間の乾燥と言っておきながら
乾燥開始から11日経過で豆を摘み取り、
収穫が完了しました。
ここからは、保存のために莢の選別を行い、
次期栽培用・加工用・保存用の選別しました。
収穫した落花生は、
品種の特徴が示す通り形が不揃いなのですが、
栽培用の豆を或る程度の大きさに揃えます。
揃えた豆で栽培・収穫を繰り返していく毎に
極端な不揃いが少なくなります。
(そう思えるのは私だけ?…気のせいかな?)
また大きい豆を選びながら栽培していくと、
莢も豆も次第に大きくなりますが、
その反面
一株当たりの莢数が減ってしまいます。(減収)
それは充分承知の事なので
毎年必ず栽培採種用と収穫・加工用に選別しています。
残念なのは、
せっかく育てたのに収穫時期が遅く
莢がふやけて腐食が始まっていたものもあり、
中で豆が発芽していれば畑に返しました。
さらに、莢だけの被害は豆を取り出しておき、
豆の儘保存するか加工して使い切ります。
ちなみに我が家の菜園で育てた落花生ですが、
今年の収穫量は次の通り
殻付き 1.55㎏
剥き豆 0.50㎏(栽培用タネ豆0.10㎏を含む)
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合計 2.05㎏
…という成果で、
多分昨年よりも増収になったと思います。
我が家で恒例の加工といえば、
落花生加工の定番「ピーナッツバター」つくりですね。

この作りは非常にシンプルで、
材料は落花生だけで添加物を一切入れずに作るため、
落花生本来の濃厚でしっとりとした味に仕上がります。
どうしても、滑らかさを増す為に添加するとしたら、
使う素材に少々こだわっています。
一応レシピは「cookpad」にて公開していますよ。