朝起きると、体中が筋肉痛だ。特に腰が痛い。。。。
やはり寄る年波には勝てない。まだ翌日痛みが出るだけましか・・・・・
初日に頑張りすぎてしまったことを後悔しながらバスに乗り込み、昨日と同じ行程でVCへ。
VCに到着すると昨日を越す人手。
しかしこれだけいても全然足らないのである。
本日の作業は二日市地区の水産加工現場のがれき処理。
途中、TVなどでも有名になった希望の一本松が立っていた。

町が壊滅した今、どこからもよく見えるこの一本松は人々に希望を抱かせてくれる存在だ。
凛として立つ姿に勇気づけられた。
現地に到着すると、これまたひどい状況を目の当たりにした。
この地区は入江のようになっているので、おそらく波の逃げ場がなくものすごい勢いで津波が襲ってきたのだろう。建物や丘の上の家の状態から察するに、津波の高さは10mを越えていたに違いない。
現地で依頼者の方とあいさつする
水産加工業者の方だが「自分たちの生活を立ち上げるのに精いっぱいでがれき撤去に手が回らない、来てくれてありがとう」という言葉をもらい、更にやる気が増す。
今日のお仕事はおそらく重機などで湾内から引き上げられたがれきを分別し、少し岩壁から離れたところに移動する仕事。
だが、これが想像を絶する量であるのに加え、木、鉄、アルミ、ゴム、その他がぐちゃぐちゃになっている。
そして加えて異臭がものすごい。
時折風向きで息ができないほどの臭いにめげそうになる。
しかし泣きごとは言っていられない。
27人は黙々と作業を開始した。
だが作業を始めてみて、昨日と比べて勝手が違うことに徐々に気付き始める。
まずがれきの量が半端なく多く、その内容も鉄やアルミ、ゴム、そして加工会社のものか機材類などがあり重くて動かすのに一苦労だ。
加えて昨日より高い気温、海底から引き揚げられた汚泥が放つ異臭、粉じん、飛び交う無数のハエ、カモメの死体など作業環境は劣悪だ。

それでもできる限りのことをやるんだ、という気持ちで昨日以上に働く。
途中、トンでもない重い鉄の扉や機器類を動かしへろへろになりながらも何とか一日の作業をやり終えた。
だが結局作業予定時間内にすべてやれないでの終了だったため、皆一様に達成感を感じないままのボランティア活動終了になってしまった。
だが、それでよいのである。
人の手でできることは限られている。
だからこそみんなの力が必要なのであり、明日も明後日も、その次の日も善意を持った人たちが自分のできる範囲のことをしに来るべきなのだ。
その繰り返しがずっと続くことで、被災地の復興に少しでも貢献できればよい。
仕事以上に真面目に働いた2日間だったが、少しでも20年前のあの時におばあちゃんから受けた恩を返すことができたろうか。。。。
そんなことを考えながら帰りのバスではいつしか疲れて眠ってしまっていた。。。。