3月13日のブログで以下のような記事を書いた。
 
>甚大な被害を受けた地域の中に、ほぼ壊滅状態になった陸前高田市がある。

MATTは学生時代(もう20年以上前だが)に東北地方を2度ほど電車で回ったことがある。
当時あった(今もあるのかな)「青春18きっぷ」で2週間乗り降り自由の旅を満喫した。

当時は携帯もネットもなかったので、ガイドブック一つ持って前日、もしくは当日の宿を電話で予約する。
10月ころの平日なのでどこでも簡単に予約できた。

陸前高田の宿は駅から少し離れたところにあった。
電話をするとおばあちゃんが出てくれた。

宿までの行き方を尋ねるが、東北弁の訛りがすごくてさっぱり会話にならない。
しまいにおばあちゃんは「ちょっと待ってて」みたいな言葉を残し、電話を切ってしまった。

しばらくするとタクシーがやってきて「宿まで送ります」とのこと。
行ってみるとおばあちゃんが待っていた。
タクシー代を払おうとすると、要らない、という。
それは困りますと言っても受け取らない。
申し訳なく思いながらお礼を言って宿泊することにした。

宿には当日MATTしか宿泊客がおらず、静かな一夜を過ごした。
宿の経営はおばあちゃんとおじいちゃんの2人のみで、夜のごはんはおばあちゃんの手料理だったが
とても美味しかったのを覚えている。

帰りはトラックで駅まで送ってくれて、おばあちゃんとおじいちゃんにはとても温かい人情をいただいた。

そんな思い出があるので、今回の陸前高田市の災害は心が痛んだ。
一日でも早く援助の手が届き、多くの人が助かってほしいと願う。
 
陸前高田はMATTの東北旅行の思い出の中でも、特に印象に残っていた。
 
そんな折7月の下旬ころ。
会社の総務よりボランティア募集の呼び掛けがあった。
支援先は「陸前高田」。これは行かないと、と思った。
今こそあの時の恩返しをするチャンスだ。
 
今回のボランティア活動は会社が交通費、宿泊費を負担してくれる。
手弁当で行っている人に比べると、ほんと申し訳ないが何もしないよりはよっぽどましだ。
関東圏の事業所全体で25人という募集枠だったが、応募した結果抽選でなんとか滑り込むことができた。
 
活動は7/25~9/29の間に8回。
すでに第一回は先週終わっている。MATTの参加は第二回。
三泊四日で間の二日がボランティア活動となる。
 
活動内容は瓦礫撤去や掃除、引っ越しの手伝いなど、現地のボランティアセンターに寄せられた被災地の皆さんの要望によって日に日に変わっていく。
行ってみないとわからないのだ。
 
8/1夕方、仕事を終えたMATTは奥さんに駅まで送ってもらって、18:30に北へと向かう新幹線に乗り込んだ。いよいよ明日からは活動だ。