今年の静岡県公立高校入試の国数英の得点分布は以下のようでした。
国語と数学は比較的きれいな正規分布に近い形になっていました。
一方で、英語はかなり特徴的な分布になっており、平均点32.95点に対して、最も多い点数帯(最頻値)は44点付近となっていました。
この結果からは、「英語ができる生徒」と「苦手な生徒」の差が、以前より大きくなっていることがうかがえます。
近年の英語教育では、大きな変化が続いています。中学校の教科書でも、
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英文量/語彙数/長文読解の増加
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会話文や資料読み取り問題の増加
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単語/熟語の難化
などが進み、昔と比べてかなり難しくなっています。
また、以前なら高校から出てきた文法事項も、中学段階で多く扱われるようになりました。
昔の英語は、「文法や単語を覚え、積み上げながら解く科目」という面が強かったと思います。しかし現在は、「大量の英文を速く読み、必要な情報を処理する科目」へと変化してきています。
そのため、
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英語に慣れている生徒
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日頃から英文を多く読んでいる生徒
は実力を順調に伸ばし、高得点を取れる一方で、
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読むスピードが追いつかない
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単語力が不足している
生徒は、途中で苦しくなり、得点が取れなくなる傾向があります。
今回の英語の得点分布は、こうした現在の英語教育の変化をよく表しているように感じます。
さらに、大学入試の共通テストの英語でもこれと同じ傾向が見られます。
今後は、文法理解や単語暗記に加えて、「音読/多読」「毎日の英語接触」「英文を前から理解する練習」など、「英語を速く処理する力」がますます重要になっていきそうです。
