高架下の猫 たくましく生きろ、茶助。 | 猫暮らしのおススメ

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~さくらねこTNR~
殺処分0を目指すTNRと保護猫のこと、たまにうちの猫のこと。

ちょっと前から、みんなで茶助をどうするかで頭を悩ませていました。。。
本当に色んな手段を考え、一番どうしたらいいのか、話し合いました。
とにかく、里親募集してみようとなったけれど、やはり、大っぴらに募集するには馴れていなさすぎるし。。。と日々悩み。。。

茶助の様子が変わったような気がするし、もう少し様子をみたいと言われていた預かりさんでしたが、やはり、あまり変化もなかったようで、最後は、思い切って高架下に放すということを決めたようです。

というのも、実は、元々、高架下には、もう1匹グレーの長毛の子がいまして、その子を捕獲しようとしたら、見慣れぬ茶助が捕まったのです。この茶助は、餌やりさんでもある預かりさんが、餌をあげている以外の時間帯に来ていた子のようで、どうやらちょっと残飯のようなものをあげている人が他にもいるらしく、その時間帯に来ていた猫なんじゃないかということだったのです。
 
これは、グレーの長毛ちゃんです。

 
とても可愛い子なのですが、なかなか捕まらず、どうやらどこかで赤ちゃんを産んだ可能性があります。。。((>д<))

で、このグレーの長毛の子の代わりに予定外に捕まってしまった茶助。まあでも、せっかく捕獲できたんだし、どうにかしようということになり、餌やりの預かりさんが、ちょうどその頃、ベーちゃんの事件も起こっていたのですが、気持ちよく、預かることを引き受けてくださったのだそうです。

ただ、とにかく茶助はずっとギラついた目で固まったままの状態で、とても野良気質な猫。
そこに結局べーちゃんも帰ってきて、頑張るとは言って下さっていたはものの、元の飼い猫4匹に加え、高架下の猫2匹引き取って合計6匹。そこに茶助にべーちゃん。スペース的にもかなり無理があるように思ってはいました。

なんとかしてあげたいと思う気持ちと、無理が出てきてしまう状況。。。

ボランティアさん達も、何度も預かりさん宅に足を運び、預かりさんのフォローも一生懸命されていました。自費でケージを何個も買い、べーちゃんの時も預かりさんと一緒に病院に走り、大変な思いをされていたと思います。

みんなそれぞれ出来ることを一生懸命にやったのだけれど、TNRのように放してしまうのとまた違って、保護することは、何倍ものエネルギーと手間と時間とお金がかかります。個人的なボランティアの方ばかりだし、ご自身の家庭や家族のこともあるし、限界があります。

高架下に帰すことはしたくなかったけれど、全ての猫を幸せにしてあげることは、現実的に、なかなかできないのです。
猫自身も幸せとは感じてくれない場合もあるかもわかりませんしね。


実は、高架下にまだいるグレーの長毛の子と一緒にまた新たに茶助とそっくりな猫がいたそうです。

 
手前がグレー長毛ちゃん。奥にいるのが見慣れぬ茶助そっくりさん。


 
確かに似てます。。。

すごくそっくりなので、おそらく親兄弟の可能性もあるし、預かりさんは、この子がいるなら帰してあげようと思われたそうです。
もうこのままいつまでも狭いケージに閉じ込めておくことも逆に可哀想だし、帰すという選択もやむを得なかったようです。

高架下の猫達は、当初は8匹の予定だったのが、茶助が捕まり、その後も1匹全く見慣れぬオス猫も捕獲器にかかったそうです。べーちゃんのことがあった真っ最中だったので、さすがにその大きなオス猫は仕方なく放したそうですが、どこからかやって来る猫もいるので、なかなか全ての猫を保護というのは難しいという話はしていました。

こういう状況の中、幸せにしてあげられる子はしてあげ、どうしようもない子は、野良猫として生きていってもらう。。。これは仕方ないですね。

放すことにかなり反対の意見もあったそうです。ただ、反対するだけでは解決しませんね。

やはり、殺処分ゼロをはじめ、TNRをもっと多くの方に知っていただいて、行政が動き、そして、TNRを通して野良猫を減らしていくということがまず行われるべきであって、個人的に沢山の猫を保護することは限界があります。出来ることは、今、出来ることを無理なくやる。そして、幸せにしてあげられる子を1匹でも増やす、てことなんだと思います。
とは言っても、結構みなさん、限界以上のことをされています。無理はしているのです。
でも幸せにしてあげたい。。。という思いの中での決断です。

ただ、非常に遠方ですが、行き場のない猫を引き受けてくれる団体があるというのを教えてくださったボランティアさんがいたのだそうです。それもあって、もう少し頑張って茶助を預かって、どうしてもダメなら、それも考えてみようかという話もありました。

けれど、すぐに行けるという距離ではないのです。。。
預ける際に数万円いるという話でした。お金はなんとかなるにしても、誰がどうやってそこまで茶助を届けましょか。。。
その交通費ももちろん必要ですし、遠くに猫を預ける場合、入念な下調べや、情報も必要ですし、預けた後、遠くて、様子を見に行くこともできません。結局、人馴れしていない茶助をそこまで連れていって、茶助は本当に幸せになるのだろうか。。。と考えざるを得ませんでした。

今回、ジュンくんと茶々くんの里親さんのところも遠方になります。
ただ、2匹一緒に飼っていただけるということと、やり取りの中で、とても熱心で信用のおける方と感じましたので、遠方でしたが、なんとか届けたいということになりました。ボランティアさん達は、みなさん、車の運転が出来ないので、ゴールデンウィークを利用して、私が主人とでジュンくんと茶々くんをお届けすることとなりました。

ただ、かと言って、またそんな遠方に茶助を連れていけるか。。。というのは、別の話になります。。。
仕事の事情もあって、主人が休みをとるのがかなり難しく、今回は、本当にうまい具合に行けることになったのですが、これは珍しいことです。
ですので、車を運転されないボランティアさんや、色んな事情で、みなさん個人でボランティアをされている方ばかりなので、いつでもどこでも猫を届けに行ける状況ではないのです。

色々長々と読みにくい文章、分かり辛い内容だったかもわかりませんが、そんなわけで茶助は高架下に戻すこととなったそうです。

茶助!人間の都合で振り回してごめんね。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 たくましく生きていっておくれよ!

今まで、私がTNRしてきた野良猫ちゃんたちにも送ってきたエールを茶助にも送りたいと思います