そもそも、いろんな偶然がきっかけ(3) | 人生波瀾万丈、素人が飲食店をはじめる。さて、その結果は?

人生波瀾万丈、素人が飲食店をはじめる。さて、その結果は?

現役経営コンサルタントが、普段セミナーで語っている内容を実際に実践して開業を始めるまで、そして始めてからの物語です。これまでアルバイトでしか経験の無い飲食店を第二創業として始めます。これから創業を考えている方は参考になります。

こんばんは。前回の続きです。

令和6年11月10日、私が所属する異業種交流会の懇親会がありました。そこでは、様々な方からアドバイスを得る事と自分を奮い立たせる意味で「もつ煮専門店を第二創業として開店する」と宣言し、事業計画やメニュー構想について意見を募りました。当初は大反対を予想していましたが、予想に反して「内容がしっかりしている」と共感を得ることができました。

・提供メニューとテストマーケティング
提供するメニューについては、「醤油味」「味噌味」だけでなく、「カレー味」などを提案されました。ブレンストーミングでは曜日限定メニューとして「もつカレー」を提供するというアイデアもでました。また、実店舗でのもつ煮提供に先駆け、イベントに出店して顧客から意見をもらい、商品を改良してゆく事でテストマーケティングと実店舗への将来顧客誘導にも効果的だとアドバイスされました。
一方、私の考えとしては、自分の好みに偏らず幅広い意見を取り入れることは重要ですが、全ての意見に従い過ぎると、特徴のないもつ煮になってしまう危険もあるため、自分のこだわりは捨てない商品を開発し、一部のニーズも取り入れバランスを意識しようと思います。

・価格設定の検討
価格についても議論があり、当初は税込900円で大盛り無料を想定していました。しかし、一部の意見では「高い」という声があり、また「釣銭のない価格が良い」との意見もありました。まだ原材料費や人件費などを詳細に計算していないため、価格設定は今後の課題ですが、一般的に飲食店の原価率は30%以下に抑えるのが基本であり、これに従うつもりです。

加えて、現在の高岡警察署に食堂があって、一般の方も利用できるという情報を入手しました。競合調査としてさっそくメニュー内容を価格をベンチマークする事にしました。

・食材の調達
食材については、地産地消を意識して高岡市内の養豚業者から材料を仕入れたいと考えていますが、高岡市内には業者がない事が判明しました。牛肉は、旧福岡町で飼育しているので調達可能であることがわかりました。もつ煮は基本的に豚を使うのですが、豚と牛を組合せたもつ煮も選択肢に入れてみます。これにより、地産地消のアピールが可能です。

・店舗名称とターゲット
店舗名については「利長くん」という地元のゆるキャラを取り入れた案を自分は考えていたのですが、もつ煮とのイメージギャップから反対意見が聞かれ、「もつ煮 利長」にする事で落ち着きました。良いネームだと思っています。
ターゲットは、店舗に駐車場がなく店内が14席しかない事等から、地元町内の高齢者や将来移転してくる高岡警察署職員、近隣工場従業員を想定しています。近くには、公立と私立の高等学校がある為、部活帰りの高校生利用も提案されましたが、営業予定時間が平日午前11時から午後2時と限定されているため、それは難しいかもしれません。

・集客と宣伝
集客面では、過剰な店舗利用者に対応できないためSNSを積極的に活用するつもりはありません。ただし、仲間からはSNSでの情報発信を推奨されました。私自身は時間軸で出来事を記録するブログが効果的だと考えています。ブログは持続的な情報発信に優れ、店舗の開業までの道のりや経験を共有するためにも最適です。

これらを以外にもいろいろな話題が出て非常に盛り上がりました。