みなさんこんにちは。

次世代・働き方アドバイザーの京都のひですけです。

 

さて、今日の話題ですが、タイトルにもあるようにちょっとショッキングな未来予測のお話です。

 

実はこれ昨年2016年9月30日にリリースされた、厚生労働省の「働き方の未来 2035」 ~一人ひとりが輝くために~[PDF]という報告書なのですが、これによると2035年までに企業という枠組みの中ではなく、プロジェクト単位で仕事をするようになり、企業に所属する期間の長短や雇用保障の有無等によって「正社員」や「非正規社員」と区分することは意味を持たなくなるとあります。

知的労働、肉体労働問わず、ほとんどの仕事をAIやIoT、ロボティクスがまかなうようになり、人間はクリエイティブな仕事や、AIのサポートをするような立ち位置で働く人が多くなるといった内容でした。

 

興味のある方は一度、上記のリンクより目を通して頂ければと思いますが、実は昨年この記事を見たときに、『いやいやいや、さすがにそこまでは・・・はははw』と笑っていたのですが、昨日の記事でも書いた通り、銀行大手の東京三菱UFJが9500人分の仕事を自動化することで、国内の1/3にあたる業務を効率化するという話題や、米トイザラス、破産法適用申請 専門小売店で最大規模といった話を見ている限り、よもやま話ではなく、なんとなくですが現実味を帯びてきているように思います。

 

トイザらスの件は少し調べたところによれば、Amazonとの10年の専属契約をしたものの、トイザらス側が商品を用意することができず、Amazonが他社を参入させたとかで、提訴の上、契約を破棄したものの、自社のEC化の対応の遅れなどが原因等々・・・とのことですが、ぶっちゃけ話、Amazonにしてやられたというところではないでしょうか。

 

 

組織のマネジメントはどれだけ先を見通せるかというところに掛かっていると思います。

 

船井総研の経営コンサルタントの方はよく『時流』という表現を使われますが、その時流に乗るか、逆らって沈むかであり、経営コンサルタントは『船頭だ』ということを言っておられました。

結局のところ、その時代時代に合わせたビジネスが出来なければ、ニーズをつかむことはできないよ!ということでしょう。

 

そう考えると、まだまだ日本企業の多くのビジネスモデルは、未だにAIDMA時点からのビジネスから先に進んでいないところと、上手いことテクノロジーを取り入れ、時流に合わせたビジネスモデルにアレンジできた企業で、その明暗が分かれているように思います。

 

こちらは、創業享和3年(1803年)と言われる京菓子の老舗、亀屋良長のInstagramのページですが、なぜ、200年以上の歴史をもつ老舗がInstagramを使うのか。不思議ではありませんか?

なぜ、FaceBookやInstagramやSNSが流行るのか。ブログやメールマガジンがなぜ重要なのか、顧客が何を望むのか、その意味を深くまで考察できるかできないか・・・。

これに尽きると思います。(亀屋さんのエピソードはコチラ

 

 

このあたりについては、また今後、このブログでも触れていきたいと思いますが、いずれにしても、今の段階では、正社員がオワコンとはいわずとも、今後はよりクリエイティブな仕事をしていかなければならないのは事実でしょう。

 

ちなみにひとつ想像してほしいのですが・・・

冒頭の話が仮に現実のものになった場合、人は企業ではなくプロジェクト単位で動き、正社員も契約社員も派遣社員も関係なくなるということですが、それは極論をいえば、全員フリーランスみたいな形かもしれません。

つまり、今の正社員は日々自己研鑽をしている凄腕の派遣社員や契約社員と組んで、あるいは対等な状態で勝負しなければならなくなる。それは下手したら数年後かもしれないし、10年後かもしれません。どうです?すこしゾクっとしませんか?

 

でも、今ならまだ間に合うでしょう。

ですが、5年後では危険だと私は思っています。

 

今やグローバル化と少子高齢化により、終身雇用や年功序列がどんどんと廃止され、企業は社員の人生に責任を持てなくなってきているのは事実です。

 

そして、そうなってしまえば、多くの人が現在の仕事から違う仕事にキャリアチェンジしなければならなくなる。最悪、日々食えない人すら多く出てくることが十二分に予想できます。

それが証拠に政治家のTwitter上にBI(ベーシックインカム)論も散見されるようになってきました。

私は次世代の働き方というのは、自社のプロフェッショナルになることではなく、最終的には、人生のプロフェッショナルとなることではないかと思っています。

 

AIやIoTが人間作業を代替えしてくれるのであれば、人間にしかできない『人間力』を磨くべきという単純な話なのですが、それは少なからず、会社の中でサービス残業に明け暮れることでも、地位争いをすることでもなくて、企業という組織の壁を越えて、横のつながりをもつことや、自信のスキル開発をしておくことが、自己責任として求められる。

そのための手段として、副業もありでしょうし、副業でなくとも、社会貢献や、PTA活動、地域コミュニティへの参加だったりでもいいと思います。

今後はそういった活動が、逆に企業に独自の価値や圧倒的な差別化が可能な強みをもたらすんだろうなと思います。

 

安定を望むのであれば、自身が成長しなければならない。

ただ、必要とされるスキルが変わってきている。それだけのことだと思います。

 

 

本日も最後までお付き合いありがとうございました。

また次回お会いしましょう。

 

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