29.9歳で結婚した私は新婚旅行中に30代になった。それまでは二人とも実家暮らしで、浜松からも出たことがなかったぐらいに世間知らずでなんとなく結婚して夫婦だけの二人暮らしになったって感じだったかな。仕事はホンダに入って6年ほど過ぎもう慣れてしまっていたのと、ある程度できる自信も出来ていてあんまり苦労はなかったような気もする。交代制勤務で深夜勤務もしていたので毎週毎週不規則な生活をしていたのに加えパチンコが好きで空いた時間があれば行っていたし夜勤前や明けは毎日。でも若かったので睡眠不足でも休みがなくても平気だった。もうその頃は現場から信頼された保全マンで仕事でもあんまり苦労しなかったので特別勉強したり努力したりすることもなく毎日過ぎていった日々だった。でも今はほとんど細かいことは覚えてないので苦労や悩みがあったんだろうけどなかったように思えるだけなのかもしれない。機械の故障箇所がわからなかったり修理するつもりが反対に壊してしまったりしたことも今思えばあったのでその時はその時で苦労はしていたのかもしれない。
もちろん20代には敵わないがまだまだ若さがあったから肉体的にも精神的にも大丈夫だったんだな。
今思えば30代が一番変化のあった年代だったかな。
辛くてもキツくても悲しくても若さと未来があったのでなんともなかったのかもしれないね。
その頃、いやもっと前にもよく言われた。
お前はまだ若くていいなぁ。
30代の俺へ、もっと頑張れよ。だんだん頑張れなくなるんだから今頑張らなきゃいつ頑張るんだ。若い時の苦労は買ってでもしろってのは30代までのことなんだからな。