「宮野さんに会えて
本当によかったです」
「ほな、寄り道せずいきーや」
「はい、これでやっと夫に会えます」
「旦那さんに宜しくゆーといてや」
「ありがとうございました. . . . 」
女性は泣きながら頭を下げて
ゆっくり成仏していった
「はぁー、また暇になったなー」
これで何人目やろか. . .
あと何人成仏させてやったら. . .
そう考えただけで
「ごっつしんどいわーーー」
やっぱり墓地に行くのが
てっとりばやいな
俺は歩いて墓地に向かった
昼時で、風鈴の音がかすかに聞こえて
涼しいひととき
「やっぱり夏は、ええもんやなー」
墓地には、すぐ着いた
見渡すと1人だけ墓石の前に立っている
「おるおる、 おーーーい!!
あんた!どないしたんや!」
「. . . . . . . . . . .]
そいつは、こっちを見た
「あんたここで何してんねん?」
「何って. . 」
「うんうん、成仏できへんねやな?
何があったんかゆうてみい」
「成仏?あんた何言ってんだ?」
こいつ、
自分が死んでる事に
気付いてないんやな
「俺は霊媒師や」
「あーだからはハゲてんのか」
「やかましいわ!
好きでなったんとちゃうねん!」
うっとしい奴やなー早よ終わらそ
「成仏させてやるから、じっとしときーや」
「誰を成仏させるんだ?」
「誰って!あんたに決まっとるがな!」
「俺を? ハハッ
これは傑作だ」
(ピピピ. . . .ピピピ)
そいつはポッケから携帯を
取り出した
「俺この後寺に
お参り行くから、 じゃあ」
「どこのや?」
「水野寺」
「水野寺かっ!?そこ俺の寺や!」
「あーだからハゲてんのか」
「やかましいわ!
コンプレックスやねん
いじるなや!」
「どうせなら
一緒に行くか?」
「いや、遠いからええわ」
「車ならあるぞ」
そいつの指さす方向を見ると、
そこには小さなタクシーが止まっていた
つつ‘く
