こんばんは、
澤田英語学院のMattです。
税控除や助成金には、
「条件を満たしていても、申請しなければ一切もらえないもの」
が数多くあります。
知らなかった、気づかなかった、調べていなかった。
それだけで、本来受け取れたはずの恩恵を逃してしまう
——これは決して珍しい話ではありません。
実は、大学受験・中学高校入試の世界でも、
まったく同じことが起きています。
その代表例が「英検」です。
英検は「英語力の証明」だけではありません
多くの保護者の方は、
「英検は英語が得意な子が取るもの」
「入試ではおまけ程度の評価でしょう?」と
思われているかもしれません。
しかし実際には、
英検は“申し込んだ人だけが
使える入試特典・奨学金・加点制度”の鍵になっています。
その典型例が、女子聖学院中学校の2026年度入試です。
知らないと使えない「スカラシップ英語資格利用入試」
女子聖学院中学校では、
2026年度入試から
「スカラシップ英語資格利用入試」
が新設されます。
この入試では、
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国語・算数(各100点)
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英検のみなし得点(最大100点)
を合算した300点満点で合否を判定します。
英検のみなし得点は以下の通りです。
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英検4級:70点
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英検3級:80点
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英検準2級:90点
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英検2級以上:100点
つまり、英検を持っているだけで、
最大100点が最初から加算されるのです。
さらに驚くべきは、その先です。
英検が「学費」を変える現実
この入試でスカラシップ合格となった場合、
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中学校入学金(28万円)全額免除
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+ 授業料1年間半額または
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入学金全額免除
といった、非常に大きな経済的支援が受けられます。
しかも、
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募集人数はわずか5名
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出願には英検4級以上の合格証が必須
つまり、英検を持っていなければ、
そもそも挑戦することすらできない枠なのです。
これはまさに、「条件は満たしていたのに、
申請していなかったから受け取れなかった助成金」と同じ構造です。
英検は「知っている家庭」だけが使える武器
重要なのは、
こうした制度は特別な一部の学校
だけの話ではないという点です。
現在、英検は
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中学・高校・大学入試での加点
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外部試験利用
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出願資格
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奨学金・スカラシップ
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推薦・総合型選抜
など、あらゆる場面で活用される汎用資格になっています。
しかし、学校側が積極的に
「こういう使い方があります」と教えてくれるとは限りません。
だからこそ、保護者が知っているかどうかで、
進路の選択肢が大きく変わるのです。
「まだ早い」ではなく、「今だからこそ」
英検の本当の価値は、直前で慌てて取ることではありません。
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余裕のある時期に
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無理のないレベルで
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将来の選択肢を増やすために
計画的に取得しておくことにあります。
英検は、英語力を測るテストであると同時に、
“申請できる権利を手に入れる資格”でもあります。
最後に保護者の皆さまへ
知らなかっただけで損をする。
それは、受験の世界でも確実に起きています。
英検は、知っている家庭だけが使える、
極めて実用的な制度対応型の資格です。
ぜひ、「受かる・受からない」だけでなく、
「どんな制度に使えるのか」という視点で、
お子さまの英検取得を考えてみてください。
それは将来、学費・進路・選択肢という形で、
確実にご家庭を助けてくれるはずです。


