令和5年1月20日付の神奈川新聞は東京湾で出現したクジラを報じていましたが、その続編です。
(令和5年1月20日付の本ブログ記事)
今度は新潟県で大量のイワシが・・・。
2月9日付のYahoo! JAPAN ニュースは2月7日に新潟県糸魚川市の海岸に打ち上げられた大量のイワシを報じています。
イルカが原因?海岸に大量の”イワシ”「持ち帰らないで」
処分には多額の費用も・・・【新潟発】
新潟県糸魚川市の海岸に2月7日、大量のイワシが打ち上げられ、地元の人を驚かせている。原因が不明の大量漂着...、新潟県は回収作業を進めているが、見かけても触らないよう呼びかけている。
このニュースは、UX新潟テレビ21、TeNYテレビ新潟、BSN新潟放送といった現地のローカルメディアだけでなく、
(UX新潟テレビ21)
(TeNYテレビ新潟)
(BSN新潟放送)
FNNプライムオンライン、日テレニュース、テレビ朝日系(ANN)といった全国放送でも扱われていたので、ご覧になった方も多いのでは二でしょうか。
(FNNプライムオンライン 1)
(FNNプライムオンライン 2)
(FNNプライムオンライン 3)
(日テレニュース)
(テレビ朝日系(ANN))
イワシが打ち上げられた原因については、TeNY新潟は、『新潟市水族館マリンピア日本海』のコメントして“原因はわからない”とした上でイワシの群れが沖で何らかのパニック状態になった可能性も考えられると報じています。また、NST新潟総合テレビは、上越市立水族博物館「うみがたり」の見解「自然界では、魚の群れが捕食しようとするイルカに、海岸まで追い込まれたり冬の水温低下で死んだりして、打ち上げられる例もある。」を紹介しています。いずれにせよ、淀川や東京湾で目撃されたクジラとの関連性を示唆するものではないようです。
二宮海岸でもイワシは打ち上げられている?
実は規模は違いますが、二宮海岸でも似たようなことは毎年起こっているのご存じでしょうか? 記憶があいまいで間違っている部分もあるかもしれませんが、二宮海岸では毎年5月の連休前後(だったと思う。)、イワシが海岸に打ち上げらます。波打ち際でピチピチ跳ねているイワシを集めて夕食のおかずにするため、バケツに入れて帰るのは一つの風物詩で、私もその様子を見たことがあります。毎年決まった時期にイワシが打ち上げれるのは、この時期にイワシはカツオに追われ、行き場を失った群れが波打ち際に打ち上げれてしまうとのことです。
(二宮町 梅沢海岸)
二宮海岸に打ち上げれるイワシは毎年同じ時期に打ち上げれる点や、その規模においても糸魚川のイワシとは異質ですが、どうやらイワシのような弱い魚が、捕食者に追われて逃げ場を失い打ち上げれることはあるようです。ただ、糸魚川のイワシは映像で見る限り死んでいて、私が二宮海岸で目撃した波打ち際でピチピチ跳ねている生きのいいイワシとは明らかに違っていました。糸魚川の死んでしまっているイワシを口に入れるのは正直抵抗がありますが、廃棄してしまうのはもったいない気がするのは私だけではないと思います。
やはり何かが起こっている?
おかしな事が起こっているのは日本だけではないようです。令和5年1月25日付の神奈川新聞は外国におけるクジラの漂着を報じています。
米東海岸 クジラ漂着死相次ぐ
【ニューヨーク共同】米東海岸に漂着して死ぬクジラが相次ぎ、米メディアによると、昨年12月から1月中旬までの6週間で14頭に上った。米海洋大気局(NOAA)は「この数年、漂着は増加傾向にあり懸念している」と述べ、温暖化による活動範囲の変化で人間との接触が増えた可能性を要因の一つに挙げた。
記事は淀川に迷い込んだマッコウクジラにも言及していて、その背景にある原因として、船舶との衝突や漁具に絡まることを挙げ、人間の活動が死因に関与している可能性を示唆している。
クジラ漂着と打ち上げられるイワシ
現時点では、その原因に関しての専門家の見解は夫々異なり、人間活動が死因に関与した結果のクジラの漂着に対し、人間は直接関与しない、捕食者からの逃避や、何らかのパニック状態に陥ることにより結果的にイワシが打ち上げれるとしています。何れにしても今後も、「海底で何かが起こっている」可能性を排除せずに、同様の事象をウオッチして、皆様にお伝えしてまいります。