お金がない時こそ、お金の流れと形の変化を知る事が大事 | 夢を叶える『商い』を応援する税理士のブログ

お金がない時こそ、お金の流れと形の変化を知る事が大事

さいたま市浦和区で税理士を営んでいます

松崎哲也です。


新年までまだまだ時間が残っていますね!

楽しみながら働いています。


今日は「お金がない時こそ、お金の流れと形の変化を知る事が大事」です。


村西社長:年末大忙しの社長さん

医者:松崎(税理士)


村西社長「先生さ、お金ないんだけど・・・。どうしよう?」


医者「社長さん、いつもの口癖ですよね。

   会社の数字をみていれば、

   お金がないというほど

   資金繰りは悪くないですよね。」


村西社長「ま、そうだけどね(笑)

   ただ、利益が出ているんだけど、

   思ったほどお金がないの事実なんです。

   どこに行ったんでしょう」


医者「まず、回収するお金と支払うお金の期限が

   違いますよね。

   社長さんの会社の場合、支払う期限の方が早いので

   売上が伸びている今はその分先に多く支払うので、

   一時的にお金が大変になるという事はあります」


村西社長「確かにうちはこの年末で売上が伸びたよな~」


医者「次に利益が出ているのは買った品物が売れ残っている

   からなので、支払ったお金が費用にならずに、

   在庫として残ってしまっています。


   まだ今年も残っていますので、売れるように

   工夫してみてください」


村西社長「うーん、売ろうと思って売れれば楽なんだけどね。

   ただ、やろうとしないと売れないのは事実だから、

   やってみますよ」


医者「そして、売上を上げるため等の理由で設備投資を

   年末直近でしています。その設備投資も一部自己資金

   残額は借り入れで行っているので、借り入れの返済

   の金額も会社から出て行ってしまっています」


村西社長「そうですよね。

   あの設備投資をしなければ、これだけの規模の量を

   さばけなかったから、しょうがないですよね」


医者「そうなると、お金からモノに形が変わってしまったものが

   あること、そして経費にならない支払いがあることが、

   利益が出ていて、お金がないという原因の主な要素だと

   思います。


   ただ、入金と支払いのズレは2ヶ月くらいの辛抱です。

   返済は入金が追いついてくれば、現時点ほどの負担は

   感じなくなると思います」


村西社長「経営はスピードとタイミングが大切だと聞いた事があるけど、

   スピードやタイミングが適切かどうかを知るためには、

   会社の状態が分からないといけないですね。


   世の中の流れとしていいタイミングの時に、自分の会社にとって

   いいタイミングにならないと、行動できないですから。


   前向きか後ろ向きかはともかくとして、

   会社の数字を理解する事は大切ですよね」


医者「そうですね。

   会社の数字は税金の申告のためだけにあるわけじゃないですから、

   社長さんが理解しやすいように、使えるようにサポートさせて

   いただきたいと思っています」


村西社長「先生のいうとおり、まだまだ今年は終わっていないですからね。

   最後まで少しでも在庫が減らせるように取り組んでみますよ!

   来年の正月にスッキリした倉庫に行きたいものですね!」


形が変わると分からないものです。

お金→商品、お金→設備・・・。

でも、最初はお金だったのです。


形が変わってもお金である意識と、

お金の流れのタイミングを知る事を

この年末で試してみてはいかがでしょう。


まだまだ今年は終わらない!という

氣持ちになるかもしれません。