社長さんが決算書を読みたくないのはなぜ? | 夢を叶える『商い』を応援する税理士のブログ

社長さんが決算書を読みたくないのはなぜ?

さいたま市浦和区で税理士を営んでいます

松崎哲也です。


今日は「社長さんが決算書を読みたくないのはなぜ?」です。


社長さん(以下:S)

「先生、私は昔っから数字が得意じゃないんだよね!

だから言われている事が良くわからないんだ」


松崎(以下:M)

「そうですか。私の説明が良くないのですね・・・。

もっと分かりやすくお伝えしないといけないですね。


ただ、社長さんは昔っから数字が得意じゃないという

お話でしたが、いつ頃氣づきましたか?」


S「そうだな。小学生くらいかな?」


M「なるほど。本当に昔っからなのですね。

  でもどうして得意じゃないと分かったのですか?」


S「何か見ているだけで、悩ましくなるというか

  つまらないというか・・・」


M「数字をみていてもつまらないって皆さん言われます。

  でもその数字に意味があったらどうでしょうか?」


S「意味?」


M「そうです。決算書に出ている数字にも意味があります。


  例えば、仮に売掛金が前期200万で当期が400万だとします。

  それだけで、売上が上がった?、回収が遅れている?など

  が考えられます。


  それに付随して、売上が上がったのに売掛金が増えているのは

  当社の回収方法や回収サイトに問題がないのか?


  また回収が遅れているとすれば、どのお得意様の回収が遅れて

  いるのか?そのお得意様との今後の取引条件をどうすればいいのか?


  また、買掛金との比較はどうなっているのか?

  粗利は変動しているか?


  などたくさんの考える事があります。


  しいて言えば、答えが見えていない推理小説のようなものでしょうか。

  ただ、全てノンフィクションではなく、フィクションです。


  そして、社長さん自身の事です。


  数字を避ける前に、数字がどうできてきたのかを知ると

  親しみがわいてきます。


  何より社長さんが決めて、会社が動いた結果ですから、

  読み解いてあげてください」


S「そう言われればそうだな。

  読めないと避ける前に、自分から近付かないとな」


M「そうです。私も昔、算数や数学は苦手でしたから。

  人間やればできる!のかもしれませんね」


決算書もハリーポッターや宇宙戦艦ヤマトと同じように

物語があります。


それがダイナミックかつドラマティックに表示されているか

数字として無機質に並べられているのかの違いです。


数字を読む力をつけて行きましょう。