以下は先日書いた神奈川県の黒岩知事による風疹非常事態宣言です。やっと県のwebに掲載されたのでここにまとめを書きます。

神奈川県は風しん非常事態を宣言いたします。

神奈川県内の風しんの患者数は、平成25年4月7日まで(第14週)の累積報告数が503件となり、昨年同時期の5件に比べると「100倍」となっています。

今年に入ってからの、この大流行の原因はわかりませんが、かつて予防接種を受ける機会のなかった20代から40代の男性が70%を占めています。

妊娠初期の女性が風しんにかかると、胎児が風しんウィルスに感染し、白内障、先天性心疾患、難聴などをもった赤ちゃん(先天性風しん症候群)が生まれることがあるため、本人だけでなく、妊婦さんに風しんをうつさないよう、家族など、周りの方も風しんにかからない注意が必要です。

風しんを予防するため、妊娠を予定又は希望している女性はワクチン接種を受けてください。妊婦はワクチン接種ができませんので、ご家族は是非とも受けてください。

また、ワクチン接種だけではなく、県民の皆様には、外出時の手洗い、うがい、咳エチケットなどに気をつけて感染予防に努めていただきますようお願いします。

昨日、横浜市、川崎市及び相模原市が妊娠を希望する女性などがワクチン接種を受ける場合に助成することを発表しましたが、県としても、今年度限りの措置として、市町村がワクチン接種に助成する場合、市町村に対して補助していきます。

県では、市町村の対象者を56,000人と見込み、補助率は、政令市を含め1/3、一人当たり5,000円を助成するとして、所要額は1億円程度を見込んでおります。

詳細につきましては、今後検討しますが、市町村におかれましては、積極的な活用をお願いします。