待ちに待ったトミカ博 in OSAKA | 拝啓四十の君へ

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3歳男児の親としても、フリーアナウンサーとしても「こんなん聞いてないし!」と、絶望しては望みを繋ぐ日々です。それでも40歳くらいには戦闘記として懐かしめたら!
子育ては十人十色すぎるので、どこかでどなたかに届く事があればとても嬉しいです。

大阪で開催中のトミカ博に行ってきた。

4年ぶりということもあるのか、コロナ禍以前もこうだったのか初めて行く私には分からないが、とにもかくにも盛況だった。

3歳児は、得てして野菜・歯磨き・待ち時間と反りが合わないように思う。うちの場合、野菜は保育園にお任せし、歯磨きは羽交い締めにして何とかやり過ごしているが、イベント会場での待ち時間は「はい、そうですか」と受け入れるしかない。

トミカ博は事前に入場券を購入する際に、日時が指定される。入場は9:30、10:00、10:20のように分かれているが、退場時間は明確には指定されないため時間が遅くなるほど人が滞留する。混雑して動きづらいだけならまだ良いのだが、自分だけのオリジナルトミカを作れたり、釣竿で釣り上げる「トミカ釣り」といったアトラクションは並ばなければ楽しめない。

私たちは10:20に入場。人気と聞いていた「トミカ釣り」はその時点で、55分待ち。11:00時点では80分待ちとなっていた。ここは浦安かと思ったが、優先入場のファストパスは無い。夫と役割分担し、待ち時間のあいだに私と息子は展示コーナーを回ってくることにした。

トミカがたくさん置かれている巨大ジオラマを前に、息子は何と言ってはしゃぐだろうか。笑顔で喜ぶ姿が見られたのなら、来たかいがあった。と思いたかったし、思わせてくれると疑わなかったのだが、子育ては期待どおりにいかないのがデフォルトである。彼は静かにジオラマの一点を見つめて動かない。最初はそれほど惹き付けられているのかと思ったのだが、どうも様子がおかしい。そして、言った。「あれがいい!」ジオラマを指差す先をたどっていくと、そこにはコンテナを積んだトラックが停車している。私は、ぽかんとしてしまう。それは限定でも新登場でもなく、言ってしまえばいつでもどこでも買える車だったからだ。嫌な予感というものは、殊に我が子に関するものは、悲しいほどに現実となる。

「あれが欲しい!じょーしんにいく!」

そう、家電量販店のJoshinだ。トミカがいつでも割引価格になっているので、購入は専らJoshinになっている。トミカ博のど真ん中で、泣きながら「じょーしん」を連呼する息子。こうなると彼は譲らない。半ば引きずるようにして物販コーナーへ急いだ。割引価格ではないが、会場内で購入できればと思ったのだ。しかし、ここでも待ち時間が立ち塞がる。物販コーナーに入るだけで30分、入ったとしてもレジまで人が九十九折だ。グズグズの息子を抱えて「はい、そうですか」とここに並べるだろうか。待てぬなら、退場しようトミカ博。とりあえず、55分ほど離れていた夫とともにトミカを釣り上げた。なんとそれは非売品の新車だったが、息子の頭はJoshinで占められ、貴重な1台ですら入る隙はなかった。

この日一番の息子の笑顔と興奮は家から車で10分のJoshinにあった。時間も期待も、思うようにはならないものだ。






トミカ博 in OSAKAへこれから向かわれる方の参考になればニコニコ


★駐車場は地下2階がおすすめ
会場である大阪南港ATCホールの駐車場は出口が地下2階です。上の階に止めると、出るまでに恐ろしく時間がかかります。

★午後入場の場合は公共交通機関で

午後には駐車場に入るために大渋滞していました。公共交通機関、または少し離れた他の駐車場に停めて歩く方が早そうです。


★お昼をまたぐなら軽食持参で

大阪南港ATCホールには様々な飲食店がありますが、お昼時はどこも長蛇の列。ファストフードや牛丼屋さんも外まで長~く。「トミカ博会場内」に飲食店・売店はありません。