私は人間ドックで引っ掛かりこの地域では一番大きな病院に定期的に通っていた。

とは言ってもしょせんは「田舎の」中核病院だ。


2019年秋。

人間ドック先から消化器内科を紹介され、胃カメラをした。

と、みている人たちがざわめいた。そして続々人が集まってきた。

胃にそこそこな大きさのカルデラ状のみるからにヤバそうな腫瘍があった。

「癌ですね。この大きさになると手術もおおがかりになります。」「組織採りましたから詳しいことは結果が出てから決めましょう。」と言われた。

癌と言われても動じないのは乳癌の一件があるから。

「やはり、サクッと癌の告知するんだなぁ。」と思った。


1週間後、生検の結果は

「今回は癌細胞が見つかりませんでしたが、異常なことには変わりませんので経過観察のため定期的に組織を採ります。」とのこと。

えーーーっ!😣私の一番嫌いな検査は胃カメラである。それを3ヶ月に1度して生検するのだ。

私「癌になりそうなら、なる前に切っちゃうってできませんかねぇ?」

医師「いやいや、癌でなければ切除はできませんよ。」

私「癌になるのを待っていて、癌になっちゃったらそれこそ手術だけで済まなくなるでしょ。私、健康な組織を痛める抗癌剤と放射線治療はしたくないんです。」「乳癌とか子宮癌とかリスクある人切除してますよね。切りましょー。」「いっそのこと病名『癌』にしましょ。そうすれば切れるでしょ。」とやたら切りたがる変な患者だった。

私は基本薬は嫌いで、癌は適切な時期に適切に切除すれば治る病気と思っている。


2019年11月、父が亡くなった。

長い間、前立腺癌の治療をしていたが、その間発症していただろう胃癌と大腸癌が見つかった時には手遅れだった。

父の葬儀やらその後の手続きやばたばたしていた頃左側頸部にしこりが出来た。痛みはない。

熱が出るとリンパ節が腫れることがあったが、熱もないのに変だなぁと思った。

2~3日でしこりはなくなったがなんとなく次の診察の時話したら大事になって血液内科へ紹介となった。


血液内科へ紹介されたものの既にしこりは跡形もなかったが、紹介されたからには検査しなければならないようで検査した。


血液検査は問題はない。

生検すれば詳しいことがわかるが、生検出来るほど大きなリンパ腫がない。

大きなリンパ腫はないがCTの所見から濾胞性リンパ腫の可能性もある。


とのことで、血液内科も経過観察のために定期的に通院となった。

その間、消化器内科では全身のPET検査をして異常なしだった。