昭和62年、高校1年生の夏休みは、熊本の祖父の家に帰省していました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200924/20/matsuyoshiinoue/92/2f/j/o0810108014824673400.jpg?caw=800)
もう今は記憶にないのですが、この年の夏休みに教科担任からの宿題だったのかどうか、祖父母に戦争体験を聞く、というものがあったようです。
先に記した、祖父の戦争従軍記とともに、もう一つ、遺された祖父の記録があります。
それも、次回からご紹介させていただくことにします。
孫の私が語る形式で始まり、最後は回想で終わっています。
私のためにと書き記すうちに、記憶が蘇り、これが土台となって、回想録としたことがわかります。
孫の私が必要だからと戦争体験をインタビューしたことは、本稿となった従軍記を書くきっかけやモチベーションの維持に繋がったのではないか、と思うのです。
また、奇しくも、祖父がこれを書いたのは、73歳になる年の72歳です。
昭和22年、帰還後に生まれた今の母と同じ年。そして、私には3人の子供がいて、一番下の娘は15歳です。
この頃の私は、16歳。当時の母は今の私より年下だったと思うけれど、あの頃の祖父が今、母と同じ年齢で、あの頃の私と、私の娘が同じ年であることは、より当時の祖父の気持ちに肉薄するような気がします。
本稿は次回。短いので、前編と後編で終わります。また、本編をあらすじ化したような内容ですが、本編にはなかった描写が散在します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200924/20/matsuyoshiinoue/92/2f/j/o0810108014824673400.jpg?caw=800)
つづく