⑥ 動く


ここでは会話の方向性。


「ツッコんでよー」は、


「こっちに乗って!」


という方向指定になっている。


つまり本人が、


「この会話はボケ→ツッコミという方向に動くものだ」


と決めている。


でも相手は、その方向に動いていない。


だから、


「ツッコんでよー」


と修正をかける。


つまりこれは、


会話のハンドルを相手に握らせようとしている発言


でもある。


⸻


⑦ 深まる


ここは必ずしも悪いわけじゃない。


ツッコミによって、


「なんでそんなこと言ったんだよ笑」

「いや実はさ……」


と話が広がることもある。


ただ、


「ツッコんでよー」だけでは深まっていない。


むしろ、


「深めるための入口を相手に作ってもらおう」


としている。


なので、会話の深まりを相手に依存している状態とも言える。


⸻


⑧ 成立する


ここが一番核心かもしれない。


「ボケ→ツッコミ」は、


二人で成立する会話形式。


だからボケた本人は、


「俺はボケた。あとはあなたがツッコめば会話になる」


と思っている。


ところが相手からすると、


「いや、そのボケ、俺には面白くないんだけど……」


となる。


すると、


本人が想定している「会話の成立条件」と、相手が感じている「成立条件」がズレている。


ここが問題。