以前の私は、人を動かすものは「熱意」だと思っていました。
・本気で伝えれば伝わる
・一生懸命話せば、相手の心は動く
だから、自分の想いや経験を熱く語ることが大事だと思っていました。
でも最近、少し違うのかもしれないと思うようになりました。
人を動かすのは、熱意そのものではなく、
その人の中で何かの意味が変わった瞬間なのではないか。
そう考えるようになったからです。
例えば面接。
「御社で働きたいです!」
「誰よりも努力します!」
「熱意があります!」
もちろん、これらは大切です。
でも、熱意だけでは相手の心に残らないこともあります。
なぜなら、相手が知りたいのは、
「この人はどれくらい入りたいと思っているか」
だけではなく、
「この人が入社したら、どんな価値を生み出してくれるのか」
だからです。
同じ経験でも、伝え方によって意味は変わります。
「前職を辞めました」
という事実だけなら、ただの経歴です。
でも、
「前職で自信を失った経験がありました。
その経験から、人が自分らしく働くことの大切さを考えるようになりました」
と語ると、その経験には意味が生まれます。
資格も同じです。
「キャリアコンサルタントの資格を取りました」
だけでは、資格の説明です。
でも、
「自分自身が働き方に悩んだ経験があるからこそ、誰かが迷った時に一緒に整理できる存在になりたいと思いました」
となると、資格がその人の物語の一部になります。
人は、肩書きや実績だけで相手を理解しているわけではありません。
・その人がなぜそれをしているのか
・そこにどんな経験や想いがあるのか
その背景を知った時、初めて相手の中で意味づけが変わるのだと思います。
これはキャリア相談でも同じです。
相談者に「頑張りましょう」と言うだけでは、人はなかなか動けません。
でも、自分の経験を振り返り、
「自分は本当は何を大切にしたかったのか」
に気づいた時、人は少しずつ前に進める。
人を動かすのは、強い言葉ではなく、
その人の中に生まれる新しい意味なのかもしれません。
だから大切なのは、熱意をなくすことではなく、
自分の熱意を、相手に届く物語へ変換すること。
伝えることは、自分の想いをぶつけることではなく、
相手の中に新しい気づきを生むことなのだと思います。
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