明けましておめでとうございます。
 掛川サッカー協会3種委員長としての年頭所感をお伝えします。少し長いですがお読み取りください。

 令和8年度に掛川市が部活動を地域移行するとに伴い、サッカー部がない南部地区に先行事例として掛川市公認クラブを令和6年4月から立ち上げることが決まりました。
 令和6年、7年度内に菊川市も御前崎市も部活動の地域移行が進むはずです。掛川市の地域クラブはクラブ連盟への参加は考えていません。あくまでも、中体連大会をメインの大会ととらえています。よって練習日や時間の制限は、中体連のそれに合わせる形となります。おそらく、菊川市も御前崎市も同様になると思われます。平日の夜に1〜2回、週休日に1回の週2〜3回の練習が基本になるでしょう。

 子供達のニーズは、もう少し練習して勝ちたいという思いが掛川市のアンケートから読み取れます。それなら、企業クラブへ加入すれば良いではないかと言われる方がいるかもしれません。しかし選考もれした選手や上達の早い選手が、地域クラブの練習量では満足できない可能性があります。地域クラブを普及の活動とするならば、私は企業クラブと地域クラブの隙間を埋める活動(普及から育成をめざした活動)が協会に求められているものと感じています。
 選考会を行い、20名程度で前期8回、後期8回程度のこれまでのトレセン活動を変えていく必要があります。私は、おそらく選考会をなくし、回数を増やすことが必須ではないかと考えています。
 
 選手の立場から見ると、平日の夜に1〜2回、週休日に1回の週2〜3回の地域クラブの練習に、平日の夜に1回、週休日に1回の協会主催の練習会(仮称 協会スクール)に参加したい選手は行けば、週に4〜5回の練習が確保できます。
 近年は、小笠地区の中体連チームが県大会でも上位に進出するようになって来ていますので、地域クラブになっても実績が継続するように指導者だけでなく保護者、サッカーに携わる関係者のお力を借りて、選手の育成を更に充実させていきたいと思っています。

 ちなみに、掛川市の部活動地域移行の話し合いの際にも、もう少しやりたい選手を受け入れるトップチームを作るという案が提案されました。  しかし、みんなトップを目指してしまい、東西南北の地域クラブ自体が成り立たないのではないかということで却下された経緯があります。
 このように、色々なお考え方があると思いますので、今後忌憚のないご意見をお聞かせください。2年後とはいえ、不安を抱えている移行期のお子さんや保護者様には、できるだけ早くに一定の方向性をお示ししたいと思っています。
 
 そして先生方におかれましては、部活動顧問としてではなく、地域サッカー指導者として協会に所属して、協会の立場で今後の活動を考えてみてほしいと思います。
 令和8年以降のイメージは、掛川4チーム、菊川1チーム、御前崎1チーム、計6チームの地域クラブができています。指導者は2名体制で計12人、仮称協会スクールに3名くらい。職場は無関係になりますから、自宅の近くで継続的に指導するが良いか?勤務地に近いチームで指導するか?個人に任せられるはずです。どちらにしても、やる気のある方は、教員資格だけでは指導が立ち行かなくなって来ていますので、指導者や審判ライセンスをとりにいくことをお勧めします。共に指導研修をして、地域の子供達を育成していきましょう。

 選手や保護者の皆様におかれましては、協会としてできる限りすべての子供たちが満足のいく環境を作っていきたいと考えています。企業クラブ、地域クラブのどちらでも良いし、+アルファの活動として仮称協会スクールやプライベートスクールも含めて、選手にピッタリの活動をお選びください。
 また、保護者の皆さんは指導者やサポーターとしての活動もお考えいただけたら嬉しく思います。
 
 最後になりますが、3市教育委員会、中体連組織とクラブ連盟、3市スポーツ協会などそれぞれの組織との調整が予想以上に大変なことが、昨年よく分かりました。力不足ではありますが、本年も各関係機関と連携を図りながら地域サッカーの発展のために努めていきますので、何卒、変わりのない御支援、御協力を賜りたいと存じ上げます。それぞれのチームのご発展をお祈りします。
 本年もよろしくお願いいたします。
 
 掛川サッカー協会3種委員長 松浦芳志