「松浦くん、アイドルやってみたいって思ったことない?」
働いていた職場の上司にそう持ちかけられたのが2020年の年明け早々。突然だった。
「アイドル…?ですか……。はぁ…あの…事務所に確認します」
そう返事したのは、僕。
松浦尚久(まつうらたかひさ)。
大学ミスターコンに出場ののち、芸能事務所OMNIAに所属。舞台を中心に俳優として活動していた。
趣味は料理と一眼レフ、散歩。
そして歌うこと。
僕の事務所の先輩は、今をときめく話題の2.5次元俳優たち。キラキラと輝くステージで歌って踊って、力強く演じて、観客を魅了していた。
あぁ、こんなふうにキラキラしたいなぁと毎日思いながら目の前のドロドロの仕事(そんなことはない)をコツコツやってきた。
この頃(年明け)、僕としてはとても充実しはじめていて、春からのスケジュールは今までで一番予定が詰まっていた。まもなく他の社会人の仕事を辞めて、集中するタイミングだった。
そんなときの、
「YOUアイドルやってみないか」である(美化)。
正直、喉から手だけじゃなくて小腸とかもでちゃって巻き付きたくなっちゃうほどにキラキラな存在になりたかった僕の心の答えは「やります」だった。
ただ…春からのスケジュールはある。
まだアイドルのコンセプトも分からない、アイドルってどうやって生計たててるの…?親はなんて思うかしら…、ご近所さんになんて言われるかしら…なんて、口調すら主婦感満載になるほどに、地球が回転するよりも早く脳内が言葉で埋め尽くされていく。
「あぁ、人生かかってるんだ、これ」
なんだかそう思った。
あとは言われたのは確か…
「ちなみに松浦くん踊れる?」
そうだ。そう聞かれた。
踊りなんぞ小学校のソーラン節が最後だ踊れるわけがない。
あぁ、でも答えた。
「県内でソーラン節が一番うまかった自信はあります」
あぁもう!松浦のばか!
どんなみえみえの見栄の張り方だよっ!
ジャンルも違うじゃないの!
でも
「あぁそうなの笑 いいね」
それが上司の返事だった。
「じゃあ事務所さんに聞いてみるね」
そう続ける上司に、
「はい、ありがとうございます。」
と照れ笑いしながら応える僕。
この1週間後、僕はメンズアイドル「花と風」の面接を受けることになる。
ついでに新型コロナの流行で春の予定が真っ白になる。
なんて続きは次で。
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