アフリカ大会の直前でレギュラーの座を獲得し、一躍脚光を浴びた永嗣。
一方、ロシア杯では失点のシーンで戦犯の如く非難された。
ロシアから帰国して間もなく、永嗣と午前2時までGK談義で飲み明かした。
「ミスして失点したらやり返せないから、生まれ変わったら俺はMFをやりたい」と言ったら、彼は「生まれ変わっても絶対GKをやりたいです」と言った。
マジでGK好きなのね…。半分呆れて半分感心させられた。
どんな逆境においても弱音を吐かず、プラス思考を貫く。あれほど精神的にタフな人は滅多にいない。
その男がライバルの為なら人目を憚らず泣く。
それが川島永嗣。
誰よりもGKというポジションを愛して研究し、GKであることの孤独さや辛さ、歓びを知っているからこそ、権田選手の胸中を察して堪らなかったんだろう。
(ロイター)
永嗣の旅はまだ続く。