本気で救う気はないのだと。
人命も商いも、死んだ後に何を与えても息を吹き返すことはない。
後にスタフグレーションが起きたとしても、直ちに現金給付をしなければ、取り返しのつかないことになるのは自明だが、相変わらずノラリクラと立ち回っている。
「消えた年金」など、勝手に使い込んできたお金を、こういう時に返してあげたら?と思う。
国会議員の給与を減らすべきだ、という風潮のなか、5月から議員の給与が月額26万円、年421万円上がる。
対してフィリピンでは、ドゥトルテ大統領が議員200名の給与1ヶ月分を全額、閣僚らは2020年4月から12月までの月給の75%を寄付すると発表した。
下院の議員200人は、政府の新型コロナ対策のための5000万ペソ(およそ1億737万円)の初期費用を集めるために、2020年5月分の給与を全額寄付することに合意している。
こうなってくると笑うしかない。
本邦初、未だかつてない規模、過去最大の…。
彼ほど自画自賛する人も珍しい。
人類史上初の事態に陥っているのだから、当然だろう。
これは経済対策ではなく災害対策なのに、その違いをわかっているのかいないのか、選挙前の公約を発表しているかのように聞こえる。
官僚も含め、感覚がズレまくっている。
昔○○○bankが、「通話料0円」という見出しの広告をうち、端に見えないくらい小さな文字で、非現実的な該当条件を載せて、非難されたことがあった。
政府が発表した補償や給付金のカラクリも、その手法に酷似している。
新聞とラジオでしか情報をとれなかった時代は、容易に国民を欺くことができた。
しかしながら、ネットやSNSで最新情報や専門家たちの意見を知ることができる今、官僚や政治家よりも国民の方が先に情報をつかみ、各々で精査している。
だから、総理や知事が喋ることも予測がつくし、矛盾と嘘が透けて見える。
民がお上の先を行ってしまう妙な状況。
子供の頃から慣れ親しんできたマリオは、夢や希望を与えてくれる存在だった。
うちの近所のマリオは、自分の夢(オリンピック)と希望(長期政権)を叶えることに無我夢中。
国民に外出自粛を訴える前に、アッキーをロックダウンされた方がいい。
その様子を中継したら、少しは説得力が増すかもね。
夫婦は似るというが、まさにその通り。
あの奥様にして、この旦那あり。
人も暮らしも、生きるか死ぬかという時に、
あと何回笑えぬ茶番を見ることになるんだろうか。
もともと政府など当てにしていないが、自分の身は自分で守るしかないと、痛切に思うこの頃。