懐かしい光景 | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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懐かしい光景

学生の頃、こんな感じでよくぶっ飛ばされたな。
小•中学校の教師で直ぐに殴る教師がいて、つまらない事でしょっちゅう殴られた。
当時、朝礼や祭事の時に、頭を少しでも動かすと体育教師にしばかれる。
直ぐに殴る体育教師が、ゆっくりとこちらに向かってくると、「え?俺?俺かよ?マジかよ?!」と焦る。
高速道路を走行中に、後方のパトカーが赤灯を回して近づいてきた時のような感覚だ。

大勢の前で殴られた時の恥ずかしさと怖さは、今もはっきりと覚えている。
「あいつ絶対殺してやる」と、仲間と苦笑いしながら慰め合ったものだ。
この頃は、「殺す」なんて言葉を口にしたら、直ぐに問題にされるひ弱な時代だが、
当時はなんてことはなかった。

殴られた時はむかついたし、全く納得出来なかったが、今になってみるとあれはあれで良い経験になっていると思う。
少なくとも、あの頃のような理不尽さは、今はないので全てが楽に感じられる。

体罰はない方がいい。でも、全くないのもどうかと思う。
学生時代に大人にツラを張られた経験のある男は、社会人になってから多少の矛盾に出くわしても耐性があって強い気がする。言い方を変えれば、根性があるっていうのかな。
子供の頃に叱られず、叩かれず、話し合いだけで物事を解決してきた男は、どうも理屈っぽくて、正しい事を言ってさえいれば、聞き入れてもらえると思い込んでいる気がする。
だから、頑張っているのに評価されなかったり、筋が通った話をしているのに上司に聞き入れてもらえなかったりすると、「こんなはずじゃない」と直ぐ精神的にこたえてしまう。一言でいえば、根性がない。

この映像は、人によっては気分を害するだろうし、不快感を覚える人もいると思う。
教師が生徒の胸ぐらを掴んだだけで、保護者と教育委員会に吊るし上げられる昨今、こんな事をしたら即訴えられてクビにされるだろう。
まともな光景ではないが、言葉では伝えられない事、この時代だからこそ必要なことが含まれている気がする。
プロレスラーだから指導の仕方はイカれているが、昔は同じ様に本気で子供に向かい合っている教師がいた。
この頃は、どこの学校に行っても、子供達に緊張感がない。
言葉悪くいえば教師(大人)をナメている子供も少なくないのだ。
先生が叱っても、全く怖がらない。怖がらせればいいというわけではないが、なんとも思っていない顔をしている。
「ゆとり教育」という、柔な教育方針にした事と、叱れない過保護な親が増えた事が原因だろう。

映像のなかでツラをはたかれている学生も、講義が終了してから「さっきは、有り難うございました!」と、御礼を言いに行ったのだと思う。
そこで多少アドバイスをもらって、関係性は保たれるのだ。
この学生も、その後の人生で怖いものなど無いと思う。
叩かれていつまでも根に持つようでは、器が小さいってことだ。

とはいえ、俺はもうこんな経験をしたくないけど。。。