頂きます症候群 | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 中身がオバさんなので、ときどき小言を言うのを許して頂きたい
近頃、やたらと頂きますを付ける「頂きます症候群」の人が増えているように感じる。

あまりにも皆が「頂きます」を多用するものだから、こっちも合わせて「頂きます」を付けないと、なんだか礼儀知らずの人のようになってしまう。本当に勘弁してもらいたい。

最近、テレビの言葉使いがひどい。
言葉使いのプロであるはずのアナウンサーでも、試合前の選手に「是非、今度の試合に勝って頂いて」と、妙な事を言う。
選手たちは勝つのが仕事。
彼らは自分の為に闘っているのであって、間違っても勝って頂くものではない。
「試合を観に行かせて頂きます」「コンサートを聴かせて頂きます」というのも変。
「試合を観に行きます」「コンサートに行きますね」でいいはず。

「ブログを読ませて頂いてます」「御著書を読ませて頂きました」
たかだかブログを読むのに、そこまで謙る必要はないでしょ。
それこそ、好きな事を書いて読んで頂くのは、発信者や著者の方なのだから。

他社の人に「私の課長に~して頂いて」と、言っている人を見かけるとニヤけてしまう。
他人の前で身内に敬語を使って、どうすんだよってね。

「お忙しいなか貴重なお時間を頂戴して恐れ入りますが、御目にかかれることを楽しみにしております」
こんな文章がメールに含まれている事が多々あるが、2重敬語を通り越している文章は、まどろっこしくて読み難い。

「取りあえず、頂きますって語尾に付けておけば問題ないだろう」と思っている人もいるのだろうが、不自然だからやめてもらいたい。

きちんとした日本語を使うのは簡単ではないが、日本人に生まれた以上、この美しく奥行きのある言語を少しでもマスターしたいと思う。