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  本日「一生歩ける!カラダづくり(日本分芸社)」から発売される。
これまで出版した本は、すべて自分で原稿を書いているが、「腰痛はアタマで治す」からはフルコミットするようになり、0から本を作り上げる楽しみを満喫させてもらっている。

 本書には大宅映子さんの他、長年マロッズでトレーニングを積まれている4人の実践者を紹介させてもらった。宣伝ではなく、忙しい暮らしの中でトレーニングの時間を定期的に割いてきた理由を述べて頂いた。

 大抵の出版社では、発売してから1週間の売れ行きで重版をかけるか否か、販促に力を入れるか否かが決まる。要するに「売れる本」か「売れない本」かを7日間で判断するのである。
売れないと判断されたら「平積み」から降ろされるケースが殆どで、目の届き難い「棚置き」に移動させらる。どれほど手間ひまをかけても、たった7日間の売れ行きでジャッジされるのは、作り手として実に寂しい話だ。

 テレビも書籍•雑誌も数字が全ての時代。
中身云々よりも、結果が重要視される。
会社を存続させるために収益を上げようとするのは当然の事だが、「知財」を生産•管理する人たちが、コンビニの売れ筋商品を開発するが如く「視聴率さえ獲れれば」、「売れさえすれば良い」という胆略的な思考に染まっているケースが多い事に、強い違和感を覚える。
 
 今さら言うまでもないが、絶版になってしまった本でも名作は山ほどあるし、大ベストセラーであっても「?」がつく作品も山ほどある。
 タレント本を除いて、その本が売れるか売れないかは誰にも予測できない事で、期待していない企画モノが爆発することもあれば、丁寧につくり込んだものが重版すらかからないこともある。
気概のない編集者だと、1冊の本に精力を費やすよりも「当たりそうな本」を沢山作つくって、そのうち1冊でも当たればいいという考え方になってしまうのである。
 有り難いことではあるが自分にくる出版企画の半分近くは、紙を大量に消費してまで出す意味があるのか分からないようなレベルで、そういう場合は丁寧にお断りしている。

 出版社の方に背を向けられるかも知れないが、過剰な効果をうたい、眉唾ものの文言を表紙に打ってまで売れてほしいとは思えない。
アンテナが立っている方たちから「やるじゃん」と、一声をかえてもらえればそれで満足。
売る為に思いに反する事を書いて結果が出たとしても、分かっている人たちから「そっちに行っちゃったんだ」と言われたらお仕舞だろう。
 
 本書は「○○すれば痩せる!」「○○美人に!」といった「オマケ」の要素は一切なく、いたって平凡で地味な本である。それでいいし、それがいい。

 これからも本を出す毎に、1歩1歩階段を昇っている事をを示せるような作品にしたいし、セールスはほそぼそとでも、永く愛用してもらえる本をつくっていきたい。

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この本を手に取ってくださった人たちの脚が丈夫になり、人生最後の時まで自分の脚で歩いてもらえることを願っています。

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