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今日は、認知症で入院したばかりの患者さんのことで


先輩看護師さんが会話をしているのを聞いて、感じたことです。



患者さんが「家に電話したい」という希望に


ご家族の諸事情も重なり

家族が後ろ向きになってきたケースです。


Aナースは

「家族は、患者の病気を全く理解出来ていない。家族なんだから電話に出るべきだ」

と言う。



Bナースは

「家族は、病気のことは、理解していると思う。でも、"自分が病院に入れた"と言われると辛い…だから、今はあまり電話して欲しくないという家族の思いがある」

と言う。


患者さんが電話を希望したら


それを制限しないのは絶対ルールです。


多分、よくあるケースなのかな?

と推測しますが


この場合


私が家族ならば、Bナースが担当がいいな~。

と思いました。



認知症は、不可逆的な疾患でその症状の出方も人それぞれ。


どの家族も

考えに考えて


やむを得ず入院に踏み切ったはず。


「この選択は正しかったのか?」


そんな思いも持っているだろうし


ましてや、


入院を決断したのは家族だし、

本人はわからないままである。


「どこも悪くないのに、こんなところに入れて!」


と、怒りの矛先を家族に向けてしまうのも仕方ないこと。


自分の親のそんな姿に


戸惑い、心を痛めない人も

少なくないと思う。


それを


「理解がない」


の一言で片付けられるのかなぁ?


と思いました。



そんなにシステマチックに考えられたら、きっと楽だろうな…


頭では理解してる。


でも、心がついていかない…


ということなんだろうと

私は思いましたが…



Aナースは


「それが理解してないってことでしょ」と。


話は平行線で終わりました。


結局、電話は制限出来ませんからね…。



この事から


『人の気持ちに心を寄せられる。』


そういう人で私は在りたい。


そんなことを感じました。



人間力って、そういう事だと思います。


システマチックに色んな事が処理できたら


人間っぽくないですもんね…


私が知らないだけで

もう、人の心にも寄り添えるような


AI技術も存在するのかもしれないけれど…


そのうち、ナースの仕事もAIにとって変わっちゃうんですかね…


本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました。