令和元年度の行政書士試験は難しかった。
前年よりも難しかったのは明らかなのに、合格率はあまり下がらなかった。
2018年度12.7%
2019年度11.5%
行政書士試験はおかしい。
180点以上とれば合格というボーダーがあるが、それは形だけのもの。実際はこの試験も相対試験のようだ。
令和元年度の試験、普通に採点されていれば180点以上取れたのは10%もいないだろう。明らかに記述の採点を激甘にしている。
ではなぜ合格率が11.5%もあるのか。
それは、合格者を毎年4000人以上出したいから。
試験委員にもノルマみたいなものがあるのかな?
合格者数を見てみると分かるけど、毎年4000人は合格している。平成26年度の試験結果を見るとそれがよく分かる。
平成26年の行政書士試験は合格点基準が180点ではなく166点に引き下げられた年である。
なぜ基準点を下げたのか。
なぜ166点という微妙な数字なのか。
やはり、4000人は合格させたいからという理由だろう。
180点が基準のままでは合格者がかなり少なかったのだろう。そして、166点まで合格基準点を下げてギリギリ4000人を合格させることが出来ている。
つまり、行政書士試験は180点が合格の基準ではなく、上位4000人というのが基準となっているのだ。
(1)令和元年度は少し難しく作りすぎた。
↓
(2)まずい、180点取ってる人が少ない!
↓
(3)よし、記述の採点を甘くして点数を上げよう
(平成26年)合格基準点自体を下げてしまおう
↓
(4)これで4000人を合格させることが出来た。
おかしいと思いませんか。
そんなことをするくらいなら絶対評価試験ではなく最初から相対評価試験にしたら良くないのか?
司法書士試験や宅建士試験などが相対評価試験と呼ばれる試験。絶対的な合格基準点は存在せず、毎年合格点が変わる。
司法書士試験は上位600人以上程度。
宅建士試験は上位3万人程度。
行政書士試験も最初から相対評価試験と言っていれば面倒くさい合格者の調整をしなくて良くなるのに。
しかも、行政書士試験に人生をかけている人もいるのだ。試験委員たちの裁量で合否が決まってしまうような試験のままでは良くない。
例えば平成26年度の試験で、難しすぎて180点取れる気がしなくて途中で諦めた人もいるかもしれない。
しかし司法書士試験のような相対評価試験であれば、自分が難しければ他の人も難しいから大丈夫。と思うことができるのに。
最初から合格基準点なんて出さずに相対評価試験にしてくれないか?
令和元年度に普通に採点されても180点以上取れた人が可愛そうな気もする。たくさん努力して180点取れたのに、本来160点の人も甘い採点で合格してしまった年なのだから。
行政書士試験が相対評価であることは既に多くの人は気付いてると思う。自分も分かった上で受験したし。
こんな試験2度と受けないからな!