どうもこんにちは。鯛のお刺身です。

 

釣果をブログにまとめることを目的として始めたブログでしたが、どうも目立った釣果が得られずブログ更新がゲームの感想ばかりになってしまってます。そろそろ本業?の釣果についてまとめられたらいいですけど…

釣りには行っていませんが、釣り具ばかり増えています。。。

 

さてさて本日は2008年にあかべぇそふとつぅから発売されたG線上の魔王をクリアしましたのでそちらの感想を…

 

こちらの作品も元々知っていて、いずれはプレイしてみたいと思っていたもののパソコン環境が整っていなかったのでなかなかプレイできませんでした。

 

キャッチコピーは

 

「命をかけた、純愛」

 

いったいどんな話なんだろう(/ω\)

 

評価されていることは知っていましたが、どのような内容なのか前情報を一切入れずに始めました。

 

まずはあらすじから

 

主人公浅井京介は学生でありながら、クラスメイトにも隠している裏の顔がありました。

過去に様々な不幸が重なり家族と離れて暮らし暴力団の組長浅井権三に拾われ養子になり、義父のビジネスを手伝っていました。ある日学園に宇佐美ハルが転校してきます。

ハルは鋭い知性を持っており京介に対して見透かすような振る舞いをしています。そして魔王に固執しています。

【魔王】 権三のビジネスを妨害する正体不明な人物でハルと京介は魔王を追い詰めるべく捜査を進めていく。

 

といったざっくりとしたあらすじです。

 

心理戦や圧倒的没入感を味わいたい人にお勧めできる作品だと思います。

 

以降クリアした順に感想を書いていきます。

 

美輪 椿姫ルート

 

一番最初にクリアしました。弟の誘拐と土地開発に追われ妨害を受けながらも、人を疑うことを知らない純真無垢な性格。

家族を一番に思っており自分を犠牲にしても、大切な家族を守るためなら自己犠牲も厭わない。

 

ルート終盤今まで散々家族に対して尽くしてきた彼女が、自分の中に抑えていた欲求を爆発させ崩れていくように仕向けていく京介の底知れぬ恐ろしさのようなものを感じた。人を疑うことを知らない人間であり信用している京介からの言葉や行動から簡単に堕ちていく姿は印象的でした。大家族の長女で体の強くない母、小さい弟達。背景が大きければ大きいだけ堕ちていく姿はより輝きますからね…

 

立ち退き計画に失敗し後がない京介は、椿姫の家に火をつけてこいと権三の指示を受け、権三の手下と椿姫の家に向かいましたが、椿姫一家は祖母の家に逃げていました。京介は椿姫に教えてもらっていた秘密の入り方で家に入り、私になにかあったらみていいよと言われてた日記を読みました。その日記には、祖母の家に逃げていること、椿姫自身が父に家を出ていこう、出ていけばたくさんお金も貰えるし、兄妹にこれから個々に部屋だって作れると京介の悪行については一切書かれていませんでした。

椿姫はこれほどに京介のことが好きで偽善ではなく自己犠牲に走ったのでした。

 

一度自己犠牲をやめたが最終的に自己を犠牲にしてでも京介を守ろうとする姿勢に心打たれ、そこからの権三とのやりとりは息をするのを忘れてしまうほどに画面に釘付けになりました。

 

今ルートの純愛とは

 

一緒にいたいと思う気持ち

 

なのかな

 

浅井花音ルート

2番目にクリアしたルートです。

フィギュアスケーターとして将来を期待されている。京介とは血の繋がっていない兄妹である。フィギュアスケート以外のことに興味を持たず、自分がどうしたら点数を伸ばすことかできるのか常に考えているが…時折見せる冷たい表情や京介との会話、考え方はやはり権三の血を引いているだけあるなと感じました。

 

花音の母は悪と描かれていて病室で母親に思いをぶつけるシーンは、遠ざけるのではなく許しより近くづけ理解者になろうとした。母親の呼び方の変化、フィギュア以外にも興味を持つこと花音の成長していく過程は良かったですね。

母親の郁子は権三に物のように扱われ捨てられ、花音に尽くすことでしか幸せを感じられず歪んだ愛(怪物・氷上の魔王)として描かれていましたね。スケートを辞めたいと訴えた時も花音の為ではなく自分の為、郁子の幸せを押し付ける…とんでもない母親だと思いましたね。

まぁ権三からは物のように扱われ捨てられ、コーチ業も上手くいかずとなると精神状態も正常ではなかったのだと思いました。

 

花音と母の話に重点を置いている感じでしたので、京介との恋愛模様についてはあまり描写がなかったです。

物語終盤の大会での得点不正に権三も関わっていたのですが、もう花音は用なし的な発言でライバルに加担していましたが意図が見えなかった。京介の言った通り先見の明が無さすぎる。

 

今ルートの純愛は

 

許し

 

かな

 

魔王対ハル達の心理戦は読んでいて相変わらずワクワクしますね。

 

白鳥水羽ルート

京介と同じクラスで学園の理事長の娘。理事長の娘ということでクラスから少し浮いており無口で人とあまり関わりを持とうとしない。京介に対しては冷たい態度を取っているが実は好意を持っている。

学園の理事長の娘ということで京介の裏の顔を知っている。

どういう感じで京介とくっつくのかと思ったが、まさか好意を持っていたとは…それも2年前から。

 

1人じゃ何もできなく、誰かを頼りたかったと言っていた彼女

優しそうに見えた京介に惚れた理由なのでは?と感じました。

 

花音ルートで登場した時田ユキとは母親違いの姉妹である。姉妹仲は良好で度々相談している。

ギャグ部分の姉妹の掛け合いが面白かった。

 

可愛すぎワロタ

 

ユキは殺人事件を起こしたとして警察に追われ水羽と京介の前から失踪してしまい、数年たち水羽と主人公はユキを探しながら付き合いを続けていました。

京介からプロポーズを受けた夜の再開シーンは良かったですね。

 

個人的にはバットエンドの後味の悪さ結構好きです。

 

今ルートの純愛は

 

ありがとう という感謝 人との向き合い方

 

かな

 

京介はこれまでのルートではあまり本心を言葉にすることが少なかったと思うのですが今ルートは結構人間味が出てきましたね。

これからどう物語は終わりに向かっていくのか、魔王との決着、宇佐美との関係、気になる所が沢山ありますね。

 

宇佐美ハルルート

 

今ルートではユキと水羽の関係性が水羽ルートとは異なっていました。

学園・倉庫での立て篭もりシーンのユキ対ハルは読み応えありました。ハルの賢さと裏をかいてユキを追い詰めようとするが、対してユキも裏をかこうと知恵を振り絞り戦う姿は今作で1番を争う名シーンだと思いました。

明かされるユキの本心それを受けて水羽の思いは泣けます。

 

遂に魔王の正体が明かされます。

魔王は死んだはずの兄・恭平でした。

魔王の目的はクーデターを起こし殺人の罪で服役している父親の釈放でした。

ハルと魔王の関係は海外でのコンサート会場爆発事件で出会っており、ハルの母親は魔王に殺されていたのでした。

鮫島家と宇佐美家の因縁はかなり深いところで絡まっていました。

 

父親を追い詰めた宇佐美の娘

魔王に母親を殺された娘

宇佐美を殺した父親の息子 読んでいて辛い…あまりにも。

 

父を超法規的措置により釈放させたが持病の心臓病で死んでしまいます。そして魔王の最期の目的は、魔王自信をハル、京介のどちらかに殺させることにあり、京介より一足先に魔王を追い詰めていたハルが殺そうとした所に間一髪で間に合った京介は、ハルに代わって魔王を殺しました。京介は逮捕されハルを守るため、ハルを切り捨てる選択をしました。

取り調べの場面とその後のクラスメイトとの接見シーンは劇中歌と相まってかなり泣けます。

 

ラストは8年の月日が経ち京介は出所しました。

ハルと自分の子どもと出逢い物語は終わりました。

 

総評

久しぶりにここまで重いゲームをやった気がします。

序盤から散りばめられた伏線を5章以降回収し続ける圧倒的シナリオ。

終わった後はしばらく放心していました。

 

命をかけた、純愛 このキャッチコピーにふさわしい作品だったと思います。

京介からハルへ ハルから京介へ まさに命をかけた、純愛 だったと思います。

そして他ヒロイン達も同様に純愛でした。

京介の自白と接見のシーンでの各ヒロインの嘆きは読んでいて心が締め付けられました。

 

結局京介の頭痛や物忘れはストレスからくる心因性健忘症でしたね。

京介=魔王というミスリードを誘ってました。今作結構ミスリードを誘っている場面が多かったと思います。

 

ハル>水羽>椿姫>花音 が私の好きなシナリオですかね。もちろん異論は認めます。

 

最後でいいからハルがヴァイオリン弾いているシーン欲しかったな…

次は、アオイトリをプレイする予定です。

クリア後また感想を書く予定です。

釣りにも行かないとなぁ~