7月も中盤です。13日から15日までは3連休となり、私はこの3連休にJリーグの試合を2試合も観に行ってきました。土曜の夜に国立競技場に行き、日曜の夜はフクダ電子アリーナに行くというややハードなスケジュールですが、3連休だからこそできることでもあります。今回はその2試合の観戦記をまとめてお届けします。

 

<第1章 松木玖生の集大成 J1第23節 FC東京vs新潟>

 今季、FC東京は国立競技場でホームゲームを4試合開催しますが、その3試合目となるアルビレックス新潟戦を観に7月13日(土)は国立競技場に行ってきました。実は昨年も、味の素スタジアムで開催された同カードを観に行っており、2年続けてFC東京対新潟戦を観に行くことになりました。

 本来なら19時キックオフのナイトゲームであっても14~15時頃には家を出ることが多いですが、この日はアリオ橋本で13時からFM FUJI『タイムちゃん』の公開生放送イベントが開催されたため、それを観に行った後に国立競技場に行くというスケジュールを組みました。しかし、そのアリオ橋本にいる間に、FC東京からこのようなお知らせが出されました。

 以前から松木選手は海外への移籍が有力視されていましたが、ついにこの時が来てしまいました。

 一方のFC東京にとっては、リーグ戦で初の連敗を喫し、更に天皇杯でもジェフユナイテッド千葉に敗れたため、公式戦では3連敗中でした。国立開催であることもそうでしたが、それ以上に松木選手やパリ五輪U-23日本代表の野澤大志ブランドン選手・荒木遼太郎選手のためにも、この一戦は絶対に勝たなければならないと考えていました。

 

 イベントが16時に終わり、余韻冷めやらぬまま1時間で国立競技場に移動し、17時20分頃に着きました。

 

 既に、会場周辺は両チームのファン・サポーターでごった返していました。どの売店も行列は当たり前です。

 

 国立開催の試合では、このようなフォトスポットが設けられることが恒例になっています。

 

 買い物を済ませ、18時35分頃に入場しました。

 この試合はバックスタンド側で観戦します。

 

 スタメン発表前に、ゲストの木村カエラさんによる『Butterfly』の演奏がありました。

 

 FC東京サポーターは青赤のペンライトで、新潟サポーターもオレンジのペンライトで盛り上げます。

 演奏後は東京のゴール裏から「カエラ・トーキョー!」コールが起こりました。

 

 スタメン発表です。

 

 国立開催のホームゲームでは試合開始前に花火が打ち上げられることが恒例となっています。以前は屋根から打ち上げられていましたが、今回はピッチレベルから打ち上げられました。また、今回は青と赤の炎による演出も追加されました。

 

 松木玖生選手の名前が読み上げられると、サポーターから盛大な拍手が起こりました。

 

 選手入場。

 

 FC東京からパリ五輪U-23日本代表に選出された野澤大志ブランドン選手・荒木遼太郎選手に花束が贈呈されます。

 

 前半キックオフ。

 

 前半6分、遠藤渓太選手が先制点を奪います。

 

 前半終了。1対0で折り返します。

 

 後半16分、松木玖生選手が途中交代で出場します。ひときわ大きい拍手が鳴り響きました。

 

 電光掲示板に「MF 7 松木玖生」と表示されるのもこの試合がラストです。

 

 野澤零温選手が2点目を奪います。野澤選手はFC東京の生え抜きでありながら、近年はJ3のチームへの育成型期限付き移籍も経験しましたが、FC東京の選手としてJ1初ゴールを決めました。

 

 この試合の入場者数は57,885人です。FC東京のクラブ史上最多動員数であり、また今季Jリーグ公式戦、及び国立競技場で開催されたJ1リーグ戦における最多入場者数となりました。

 

 試合終盤には松木選手のチャントが歌われました。

 

 試合終了。2対0でFC東京が勝利し、公式戦では4試合ぶりの勝利を果たしました。併せて国立開催の試合では8試合無敗としています(2020年ルヴァンカップ決勝・2022年と2023年のJ1リーグ2試合・今年4月開催の浦和戦・鹿島戦・新潟戦)。

 

 試合終了後、ゴール裏で松木選手から最後の挨拶がありました。

 私はゴール裏以外の場所(バックスタンド等)で観ている場合でもチャントを歌うことが多いですが、松木選手のチャントなどを歌ったときは涙が出そうになりました。2022年のプロ入りから、FC東京の松木選手を観てきた私にとって、非常に感慨深いものがありました。

 

<第2章 J1では味わえない雰囲気 J2第24節 千葉vs熊本>

 さて、翌7月14日(日)もナイトゲームを観に行きます。J2リーグのジェフユナイテッド千葉対ロアッソ熊本戦です。両チームとも初観戦で、加えてフクダ電子アリーナへも初訪問でした。

 

 都営新宿線で本八幡駅まで移動し、そこからJR線に乗り換えスタジアム最寄り駅の蘇我駅に向かいます。

 

 津田沼駅で快速を待っている際に、東京方面行ホームにE217系が入線してきました。E217系はE235系への置き換えが進んでおり、残るは僅か数本です。

 

 蘇我駅に着きました。

 

 駅構内はジェフユナイテッド千葉の装飾が多く、発車メロディーまでもチームの応援歌が使用されています。

 

 西口からスタジアムまで歩いて行きます。西口もジェフ仕様です。

 

 色褪せて見えにくいですが、蘇我駅周辺は千葉都心・幕張新都心に次ぐ「蘇我副都心」として位置づけられており、駅周辺にはフクダ電子アリーナのある千葉市蘇我スポーツ公園や、大型商業施設、更には工場などが立地しています。

 

 途中歩道橋を必ず通りますが、スタジアムまではほぼ一直線のルートです。

 

 スタジアムに着きました。16時過ぎに着きましたが、J1の試合並みに多くのサポーターでごった返していました。

 

 フクダ電子アリーナは2005年秋から、ジェフユナイテッド千葉のJリーグの試合やレディースの試合で使用されています。

 

 またスタジアムの外には、イビチャ オシム元監督の銅像がありました。オシム元監督は2003年から2006年まで千葉の監督を務め、優勝争いや2005年のナビスコカップ初優勝に導きました。2022年に逝去され、その翌年にフクアリに建立されました。

 

 スタグルですが、「喜作」のソーセージ盛りを食べてみます。

 4種類のソーセージが皿いっぱいに盛り付けられるもので、Jリーグのスタグルで圧倒的な人気を誇り、以前FC東京のホームゲームに出店した際には長蛇の列ができるほどでした。

 

 ジェフユナイテッド千葉のスポンサーです。もともと古河電工のサッカー部として発足し、1991年以降はJR東日本との共同運営になった経緯から、古河グループの企業とJR東日本の子会社が多く名を連ねています。また場内の自動販売機も、JR東日本の駅にあるものと同じ「acure」が設置されています。

 

 スタンドに入ります。ホームコーナー自由席から観戦します。

 

 ジェフユナイテッド千葉はWEリーグに参加する女子チーム(ジェフ千葉レディース)を保有しています。試合前にはレディースの選手が登場し、監督による挨拶もありました。

 

 両チームのスタメンと審判団です。

 

 選手入場前に、千葉市の神谷俊一市長からの挨拶がありました。

 

 フェアプレーフラッグの入場です。コロナ禍の数年間を除いて、ディビジョン関係なくどの試合にもフェアプレーフラッグが登場していますが、このような演出をもってフェアプレーフラッグが登場するのは恐らくここだけだと思います。

 

 また場内が暗転すると、千葉のサポーターは黄色や緑のペンライトを、熊本のサポーターも赤のペンライトを点灯させていました。

 

 選手入場。

 

 先日亡くなった、福田浩平元社長を偲び、黙祷が捧げられました。

 

 ジェフユナイテッド千葉では、キックオフ前に「円陣ダッシュ」を行うのが恒例です。

 

 前半キックオフ。

 

 前半から両チームとも飛ばしていきますが、スコアレスで後半に入ります。

 

 後半10分、熊本の石川大地選手に先制点を決められます。

 

 後半の飲水タイムが明けてから、「WIN BY ALL!」コールが千葉のゴール裏から飛びました。

 

 しかし、後半29分に神代慶人選手に追加点を奪われました。

 

 この試合には12,135人が来場しました。3連休の2日目ということで熊本サポーターも多く駆けつけていました。一方、千葉サポーターを中心に浴衣姿の観客も多くいました。

 

 試合終了。0対2で熊本が勝利しました。

 

 試合終了後の両チームのゴール裏です。熊本はラインダンスを踊り勝利の喜びを分かち合っていました。一方、千葉は試合終了直後こそブーイングが飛びましたが、選手がゴール裏に訪れるとチームを鼓舞するべくチャントを歌い始めました。

 お互い、J1昇格という大きな目標を胸に戦っています。両チームの早期J1昇格を心から願うばかりです。

 

 これで、6月29日からの4週連続Jリーグ5試合観戦のうち4試合が終了しました。次回はいよいよそのラスト、7月20日(土)セレッソ大阪対アルビレックス新潟戦を観にヨドコウ桜スタジアムに行ってきます。

 

以上