いよいよ夏が始まりました。今年の夏は、関東のJクラブでまだ本拠地に訪問していなかった柏・千葉・横浜FMと、FC東京の国立競技場での試合、更には大阪遠征に合わせてC大阪の試合を観に行く予定を組んだため、6月29日からの4週間でJリーグの試合を5試合も観戦することになりました。更に8・9月にも続けてJリーグ観戦の予定を組んでいます。

  • 6月29日 J1第21節 横浜F・マリノス vs 東京ヴェルディ(日産スタジアム)
  • 7月6日 J1第22節 柏レイソル vs FC東京(三協フロンテア柏スタジアム)
  • 7月13日 J1第23節 FC東京 vs アルビレックス新潟(国立競技場)
  • 7月14日 J2第24節 ジェフユナイテッド千葉 vs ロアッソ熊本(フクダ電子アリーナ)
  • 7月20日 J1第24節 セレッソ大阪 vs アルビレックス新潟(ヨドコウ桜スタジアム)
  • 8月17日 J1第27節 鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ(カシマサッカースタジアム)
  • 9月14日 J1第30節 FC東京 vs 名古屋グランパス(国立競技場)
 本稿では、その「開幕戦」にあたる横浜F・マリノス対東京ヴェルディ戦の模様をお伝えしていきます。
 
 このカードは、Jリーグ開幕前の日本サッカーリーグ(JSL)、そして1993年のJリーグ開幕初期を語る上で欠かせないカードです。
 JSL時代、後にマリノスになる日産自動車サッカー部と、後にヴェルディになる読売クラブの対戦は、両チームにプロ選手や日本代表選手が多く在籍していることから「黄金カード」と呼ばれるようになりました。そして1993年5月15日、ヴェルディ川崎対横浜マリノスの一戦でJリーグは開幕しました。後に1995年のチャンピオンシップや2005年のスーパーカップでも、この両チームが対戦しました。その後はヴェルディがJ2に降格したこともあり、2008年を最後にJ1での対戦は途絶えていましたが、今年はヴェルディが16年ぶりにJ1に復帰。今年2月の開幕戦は国立競技場でヴェルディとF・マリノスが対戦しており、F・マリノスが逆転勝利を収めました。
 この試合は、F・マリノスはヴェルディ相手にシーズンダブルを狙うチャンスであった一方、ヴェルディにとっては開幕戦のリベンジを果たす機会でありました。
 
 試合会場の日産スタジアムに移動します。日産スタジアムへは新横浜駅から行くのが一般的です。新横浜駅は新幹線・横浜線・地下鉄ブルーラインが通りますが、昨年に相鉄・東急新横浜線が開業したため、相鉄線・東急線方面からのアクセスが非常に便利になりました。
 
 地下鉄や相鉄線・東急線からは10番出口を使うと便利です。10番出口を出てまっすぐ進むと鳥山大橋が見えますが、そこを渡って左折していきます。
 
 しばらく進むと交差点がありますが、そこを左に曲がると新横浜公園に入ります。
 
 新横浜公園の入口には、このような電光掲示板が設置されています。
 
 遊歩道を進んでいくと、日産スタジアムに着きます。
 
 日産スタジアムは1998年から、Jリーグやサッカー日本代表戦などで使用されており、陸上競技やラグビーの試合も開催されています。また2002年のFIFA日韓ワールドカップ、日本で過去6度開催されたクラブワールドカップ、2019年のラグビーワールドカップ、2021年の東京五輪サッカー競技は、いずれも当地で決勝が開催されており、Jリーグでも当地で開催された2019年J1最終節で最多入場者数を記録しています。
 
 スタジアムの入口前には日韓W杯決勝の記念碑や、東京五輪のパネルが設置されています。
 
 F・マリノスの試合もスタジアムグルメが非常に充実しています。この試合では40台ものキッチンカーが場外に出店していました。左は牛すじ煮込みと魯肉飯、右はチョコミントかき氷です。値段はどの店もやや高いですが、スタジアムグルメが充実していればデーゲームの昼食やナイトゲームの夕食で困ることはありません。
 
 スタンドに入ります。今回は1層目のメインスタンドです。
 入場したときには、両クラブのユースの選手による試合が行われていました。
 
 スタメン発表。まずはアウェイの東京ヴェルディです。
 
 続いて審判団の発表です。第4の審判員が「フォースオフィシャル」表記になっているのが気になります。
 
 ホームの横浜F・マリノスのスタメン発表前に、今夏よりF・マリノスに復帰する西村拓真選手が登場しました。
 
 続いて、この試合限定の煽り映像が上映されました。
 開幕戦の映像も出てきました。Jリーグのすべてはこのカードから始まったという内容です。
 
 そして2024シーズン用の煽り映像です。選手の映像や、横浜市内の名所の映像が次々と登場し、最後にキャプテンの喜田拓也選手の「行くぞ!」に合わせてその場にいるサポーターたちが「オー!」と叫んでいました。
 
 
 スタメン発表の後は、F・マリノスのサポーターによる『民衆の歌』の斉唱です。
 
 選手入場。
 
 エドゥアルド選手の通算200試合出場達成の表彰が行われました。
 
 前半12分、ヴェルディの山見大登選手が先制ゴールを決めます。
 
 前半22分、ヴェルディに追加点。
 
 前半35分には、F・マリノスの選手が脳震盪により交代するアクシデントがありました。
 
 前半50分、宮市亮選手のゴールでF・マリノスが1点を返します。
 
 後半も一進一退の攻防が続きます。
 
 この試合には26134人が来場しました。
 
 試合終了。1対2で東京ヴェルディが勝ちました。2月の開幕戦ではF・マリノスが1対2で逆転勝利したため、今回はヴェルディが開幕戦のリベンジを果たす格好となりました。
 
 試合終了後、F・マリノスのゴール裏からはブーイングが飛びました。F・マリノスは、開幕序盤は好調だったものの、ACL決勝をピークに低迷しており、現在は12位です。私からチーム状況について述べるのは控えますが、秋から再びACLが始まるため、修正できるのは今がチャンスだとも考えています。
 
 試合後に、メインスタンド前の「YOKOHAMA」オブジェを撮影しました。設置場所がすぐにわからなかったこともありますが、明るい時間帯に撮影したかったです。
 
 Jリーグ開幕からの31年間で、両チームとも雰囲気は大きく変わりました。それでも、この2チームの対戦だからこそ感じられるプライドを生で観られたのが大きな収穫です。好きなチームは違いますが、Jリーグファンとして、サッカーファンとして、観に行けて本当に良かったです。
 
 次回はFC東京の柏へのアウェイ遠征の模様をお届けします。お楽しみに。
以上