突然ですが、皆さんは「ロバを売りに行く親子」、或いは「ロバと老夫婦」の話をご存知でしょうか?

 

 

 

 これらは、どのような方策をとっても反対意見やデメリットは起こってしまう、すなわち全員を納得させるのは難しいことを意味する教訓です。

 

 2月25日(日)深夜、テレビ東京『日向坂で会いましょう』で11thシングルの選抜発表がありました。これまでは1~3期生全員が表題曲の選抜メンバーとして参加していましたが、この11thシングル以降は乃木坂46・櫻坂46と同様に選抜制度を導入することになりました。以前からも選抜制度の導入には賛成意見が多かった一方、私は選抜制度の導入に賛成も反対もありませんでした。

 

 この段階で私が想定したメリット・デメリットは以下の通りです。

<選抜制度の導入>

  • メリット:メンバーの人気度を表題曲の選抜メンバーとして反映させることができる。また選抜メンバーの少数精鋭化。これによるグループ内やファンの間での競争力の向上。
  • デメリット:選抜外のメンバーの活躍の場をどうするか(例えば選抜外のメンバーによるライブなど)。また、長期間にわたって導入すると選抜回数に偏りが出てしまう(例えば、乃木坂・櫻坂では選抜しか経験のないメンバーもいれば、逆に選抜未経験や、経験があっても1~2回程度のメンバーもいる。過去には乃木坂46で、握手会全完売なのに選抜に入れなかったメンバーも)。加えて、選抜発表に便乗したメンバーへの攻撃の増加(例として「某メンバーを選抜から外せ」という悪口が散見された)。
<全員選抜の継続>
  • メリット:全員が表題曲に参加できる。これにより(欠席等は考慮しないとして)メンバー全員が音楽番組に出演できる。また乃木坂・櫻坂は選抜制度を導入しているため、全員選抜を継続することで2グループと差別化を図ることができる。
  • デメリット:齊藤京子さんが卒業した後も28人が在籍しているため、どうしても1列あたりの人数が多くなってしまう(28人で3列編成の場合は、1列目から7人・10人・11人にすれば一応全員選抜は可能)。また「全員選抜」ではあるものの、結局人気度はポジションによって反映される。

 どちらにせよメリット・デメリットがある以上、全員を納得させる意見はないに等しいです。

 

 アイドルとは、選抜・アンダー(BACKS)関係なく、ファンとメンバーがいてこそのものです。いかなるファンのことも尊重されるべきですし、そして何よりメンバーの立場も保障されなければなりません。この選抜発表はグループの今後を左右するのみならず、どのような方策をとってもデメリットは免れないと見ていました。

 このようなことを踏まえ、選抜発表前にはこのようなツイートを投稿しました。

 

 

 ここでは1枚の画像にすべての気持ちを込めましたが、選抜発表がどのようなものかこの時点で想像はつきませんでした。

 かくして選抜発表の時を迎えます(私はその時間帯は寝ていたため、翌朝起きてTwitterで結果を知りました)。

 

 

 この結果は賛否両論あって当然だと思います。私もこれで問題ないと思っていますが、強いて言えば何故2期生からの選抜外が1人だけで、3期生からは4人中1人しか選抜に入っていないのか、という点が非常に疑問に思っています。

 ちなみに私と同じような意見を述べている方は他にも結構いましたが、既にこの時点で全員が納得できない結果となってしまっているわけです。もちろん選抜曲のメンバーとフォーメーション、アンダー曲のフォーメーション、ユニット曲のメンバーとフォーメーションは各グループの担当者の方々が、あらゆる指標を参考に決めているわけですが、「三人寄れば文殊の知恵」という言葉こそあっても、人選然りフォーメーション然りステークホルダー(グループの利害関係者。ファン・スタッフ・マスメディア・スポンサー等)全員が納得できる意見はないに等しいと思います。

 とはいえ、今回選ばれた16人はもちろんのこと、選抜外となった12人も、11thシングルの期間は今まで以上に頑張ってもらいたいと思っていますし、グループ及びメンバーの今後の動向に注目していきたいと思います。

 

 結局日向坂の話がメインになりましたが、世の中は賛成意見ばかりではありません。スポーツではJリーグの秋春制移行などがいい例だと思います(移行には多くのクラブ、更には選手会などが賛成したが、雪国が本拠地のクラブを中心に反対意見も寄せられた)。それがサッカーのチーム編成だとしても、例えば興梠慎三・仲川輝人・ミッチェル デューク・レアンドロ ダミアン・三平和司・大迫勇也・三笘薫を全員獲得したところで彼らを一気に試合に出せるわけではありませんし、選手交代を考慮したとしても何人かはどうしても試合に出せずに終わってしまう、ということもあり得ます(特に、ポジションがGKなら絶対に1度に1人しか出場できない)。制約のある中で全員が納得できる意見を出すのは至難の業です。

 また、満場一致でいいアイデアだと思っても、それを実際に導入してみると逆にネガティブな面が浮き彫りになる場合があるのも今に始まったことではありません。これらのことから、賛成意見を実行するのは重要ですが、内容によっては反対意見やデメリットも軽視できないのも事実です。

 

 実は今日から、3日連続で投稿できるよう記事を鋭意編集中です。明日もお楽しみに。

 

以上