いよいよ、2024 明治安田J1リーグが開幕しました。前年度優勝の神戸を筆頭に、浦和やFC東京、横浜FM、広島などの17チームに加えて、FC町田ゼルビア・ジュビロ磐田・東京ヴェルディの3チームがJ2から昇格し、今季より20チームで戦われます。

 2位で昇格の磐田は2年ぶり、プレーオフを制した東京Vは16年ぶりのJ1ですが、FC町田ゼルビアはクラブ史上初のJ1です。その町田のホーム開幕戦であるガンバ大阪戦を観に、2月24日(土)町田GIONスタジアムに行ってきました。

 

 町田GIONスタジアムは小田急線の鶴川駅が最寄り駅ですが、そこから徒歩で1時間もかかります。アクセス向上のために、ホームゲームでは鶴川駅に加え、町田駅・南町田グランベリーパーク駅・淵野辺駅・多摩センター駅からもシャトルバスを運行しており、今回は多摩センター駅からバスでスタジアムまで移動するルートにしました(なお、鶴川駅から徒歩でのルートもありますが、山道なので「セルフ男気コース」と案内されています。)。

 その多摩センター駅ですが、サンリオピューロランドが臨時休園になってしまったため、駅構内はピューロランドに行く予定だったと思われる方々でやや混んでいました。

 その臨時休園は、実はテロ予告が原因とのことです。各方面に損失が出ています。威力業務妨害レベルの、非常に許しがたい行為です。

 

 午前11時30分頃にスタジアムに着きました。両チームのサポーターでごった返しており、一部では長い列ができている売店もありました。

 さて、スタンドに入ります。今回はホーム自由席の中で端の方の席を選んだので、町田サポーターの大きな声援が右側から聞こえました。

 

 反対側からはガンバ大阪のサポーターの声援が響いてきました。

 

 J1昇格ということで、バックスタンド側の看板もJ1仕様です。

 J2とJ3はJリーグトップパートナーの看板が1枚にまとめられていますが、J1はトップパートナー各社の看板が並べて設置されています(更に、一部の試合ではLED看板がバックスタンド側に設置されます)。

 

 それからスタメン発表や選手入場、町田がゴールを決めたとき、並びにハーフタイムには炎や火花を使った演出もなされます。過去に国立開催のホームゲームでこの演出を見たことがありますが、やはり試合の演出はJ1の中でもトップクラスです。寒い中での試合だったので、炎が出てきたときには温かいと思えてしまいました。

 

 試合は前半17分に町田が、VARにより得たPKを鈴木準弥選手が決め先制。

 

 このようにVARが導入されるのもJ1の特徴です。町田はJ1初昇格ということで、開幕前にはJリーグと日本サッカー協会(JFA)の審判審判による講習会も実施されていました。

 

 後半15分に町田の仙頭啓矢選手が2枚目のイエローカードで退場すると、そこからはG大阪寄りの展開に。後半39分にはG大阪の宇佐美貴史選手がフリーキックを決め、同点となります。

 試合終了。1対1で引き分けでした。

 町田は予想以上にJ1でも通用する試合をできていると感じました。ラフプレーが今より少なくなれば、ですが。

 

 さて、問題はここからです。多摩センター方面に帰るために、17時15分頃にスタジアムを出て、バスの列に並びましたが、想像以上に長蛇の列でした。試合終了から1時間経っても、京王線に乗って帰れるどころかスタジアムを出発することができず、ようやく18時20分過ぎに出発しました。また途中で渋滞に巻き込まれたため、多摩センター駅に着いたのは18時45分頃でした。

 乗車中の渋滞は仕方ないにしても、後でTwitterを確認してみると多摩センター行きのみならず町田駅行きや鶴川駅行きなども非常に長蛇の列だったとのことでした。

 

 

 一連のトラブルは日刊スポーツでも報じられました。

 

 

 もはや、この並ぶ時間があれば鶴川駅まで「セルフ男気コース」を歩いて帰った方がむしろ早かったまであります。多摩センター駅までも徒歩で移動できていたと思います。なお3月9日(土)は14時から、鹿島とのホームゲームが再び町田GIONスタジアムで開催されますが、鹿島戦も今日と同程度の来場が見込まれます。更に、4月3日(水)には広島とのホームゲームが19時から同地で開催される予定です。ナイトゲームで同じような展開になれば、間違いなく終電にも響いてきます。Jリーグファンとして、早急な改善を求めます。

 また、携帯電話の電波が入りにくい事案も発生しています。私はドコモの携帯を使っていますが、13時ぐらいは普通に使えたのに試合開始手前ぐらいから電波が入りにくくなってしまっていました。私の場合はインターネットに接続できれば問題ありませんが、最近ではQRコードによる電子チケットや、PayPayなどの電子決済も普及しています(チケットの場合、優待券など電子チケットでしか発行されない場合もある)。当然、これらは電波が通じないと使用できません。試合終了後のバスのこともそうですが、これからJ1で使われるスタジアムである以上、インフラ面は普段から1万人来ても大丈夫なように準備していなければならないと考えます。

 

 結論、町田GIONスタジアムは、スタジアムそのものは普通にJ1で通用しますが、交通アクセス面と情報通信環境の更なる改善は急務です。

 

 さて、3週連続Jリーグ現地観戦の2試合目が終わりました。3週目の来週は、いよいよFC東京のホーム開幕戦を観に味の素スタジアムに行ってきます。

以上