「ナウい! 」
覚えていますか?1970年代後半から1980年代にかけて日本中の若者の価値判断の基準となっていた流行語です。
腕時計が好きで、かつヴィンテージウォッチもストライクゾーンに入れているマニアの方々は、おそらく昭和生まれの方が多いのではないでしょうか?
と言う訳で、忘れ去られたこのキャッチフレーズが今回は適切ではないかと。
「ナウでキッチュな!」という言い回しはやり過ぎなので「ナウい!」に留めておきます。
さて、スペイン🇪🇸の例のお店で気になるヴィンテージウォッチをまたまた買ってしまった私です。
時計浪費癖が治りません。
いわゆる「腕時計沼にハマった人」でしょうか。
こんな包みでスペインから届きました。
プチプチでグルグル巻きにされた中身は。。。
Zenith El Primero A385 Cal.3019PHC
おそらく1971年のモデルです。
今年、これの復刻モデルが発売されましたね。
※Zenith 公式Webより
私も迷いました。復刻モデルか傷だらけのヴィンテージか。
私の場合、鑑賞用でなく日常使いが前提です。
とすれば普通は良く出来た復刻モデルの一択ですよね。
外観もほぼ忠実に再現されています。
故障の可能性が低いし、性能も上、しかも傷ひとつ無い新品です。
メーカー保証もあります。
ところがどっこい大作!変わり者の私はヴィンテージを選んでしまったのです。
何故か?
理屈では説明出来ません。
もちろんレアな物を使うと言う自己満足の側面もありますが、
味わい深さです。
ヴィンテージ時計にはいろいろなストーリーがありそうです。
クォーツショックで追い込まれた中、モバードと共同でハイビート自動巻きクロノグラフムーブメントを開発した時計技師達のストーリー、そんな時代に敢えて機械式の時計を買った初代オーナー、その次のオーナー、巡り巡ってスペインから日本に渡り私のもとに。。。
もちろん経年変化でいい感じに劣化した風合いも重要な決め手です。(※極めて主観的な評価基準ですが。)
それにしても美しいエルプリメロです。
当時としては先進的で珍しかったグラデーション文字盤。積算計やスモールセコンドの配置、デイト表示の位置、パーフェクトデザインです。
前置きが長くなりました。
それでは、ストラップ交換タイムです。
自分のものとなったA385には納得のゆくストラップをつけて腕に巻きたいと思います。
現時点でベストの選択をしたいのです。
すなわち、「旬の。。」、いや「ナウな選択」ですね。
購入時に付いてきたストラップはこれです。
ヴィンテージ感溢れるなかなかの格好良さです。
色合いも焼けた文字盤に繋がりを感じさせる安心のコーディネートです。定番の渋目大人コーデ。
しかしです。
時計本体の味わい深さに負けない質感を持ち、かつ全体が明るいイメージの時計になるよう仕上げたいと思います。
人間に例えると「お洒落でスタイリッシュで活動的な60代でも美しい俳優」みたいな感じにです。
何を言ってるか分かりません。私自身も。
となると素材はクロコよりヴィンテージ仕上げのイタリアンレザーで質感と渋さを、
そして相反する軽快感をカラーで演出するのが良いかと。
更に今回はちょっと他者様との違いも出したいので黒系と茶系をあえて除外します。
茶色持ってますから(^^;
さっそく最近お気に入りのヴィンテージ仕上げイタリアンレザーストラップで検討です。
※向かって左端は購入時に付いていたストラップです。
まずグリーンです。
文字盤のグラデーションもなんだか薄いグリーン系に見えます。なかなか良い感じです。
ブルーです。
これもなかなか。
キリッ!と引き締まりつつも華やかさがあります。
そしてスカイブルー。
なんとも言えない上質感と軽快感が共存しています。
全体が明るいイメージになりましたがヴィンテージ感も半端ありません。
ヴィンテージウォッチのストラップ選びで迷った時はやはりこれですね!
正にスカイブルー最強説です。
※あくまで私の個人的な好みですが(^^;
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のヴィンテージ仕上げイタリアンレザーストラップが気になった方は松下庵に問い合わせてみて下さいね。もちろんスカイブルー以外でも貴方の理想のコーディネートが見つけられると思います。
それではまた、ごきげんよう。