平井医師(長文、写真多し携帯注意) | 松嶋初音 公式ブログ『松嶋す。』 Powered by アメブロ

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私には一人の娘がいた。

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Nanioという名前で、


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彼女は狩人だった。

つい最近の事だった。
彼女の様子がおかしくなりはじめたのは。



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なんだろう、胸の中に変なざわめきを感じていた。
彼女は不眠症になったのだ。


人は必ず眠る。
一日の出来事を記録する様に。

だが、彼女はいつの日か、ソレをしなくなった。
どんな事を言っても、
彼女は決して眠らなかった。


私は不安になり、医者に見せる事にした。
*以下「」平井医師 『』私



「えー、今日はどうされたんですか?」
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『あの…、家の娘が寝なくなりまして…』


「そう…ですか、ちょっと見せてみてください。」

『あ、はい…この子なんですけど。』

「…これは…。」

『先生!どうなんでしょうか!家の娘、このままじゃあ…!!!』

「落ち着いてください!お母さん、あなたが今しっかりする時なんですよ!」

『うぅっ…スミマセン…、もう、200時間もずっと一緒に居たのに、こんな事なかったんで…』

「お気持ち分かりますよ、ただね、ちょっとコレ、僕だけじゃ無理なんで、もう二人の医者にも話聞いてみますからね。しばらくお待ち下さいね」


そういうと、平井医師は診察室を出て行った。
私はなんとなく、親族を呼んでおいた。
集まってくれたのは、
eb村のちょっと顎の出たK君(以下アゴK)、ずっとメタボで、ネッキーのお面が大好きなU君(以下U君)、ちょっとナルシストとの噂の有るK君(以下ナルK)、それから優しい先輩ハンターアメリカザリガニの平井さん(医師にそっくりだね!別人なんだってさ!)
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私『皆さん、集まって頂き、ありがとうございます。』

アゴK「大丈夫ッしゅよー、一大事っしゅからねー」

U君「まず、何が起きたんすか?」

私『とにかく、ある時から寝なくなってね、メモリースティッ……頭をね、抜き差ししたりしたんだけど、それでもダメでね』

ナルK「えぇ、それやばいじゃないですか」

U君「その事例は俺も聞いた事ねえな」

アゴK「大丈夫なんしゅかね」

アメザリ平井「ナニオ、もうアカンのと違う?」

私『なんでそんな事言うんすか!』


平井医師「松嶋さん、どうぞ」

私『あ…はい!…それじゃ、みなさん行ってきます』

アゴK、ナルK、U君、アメザリ平井「頑張ってね!」




私『失礼します』

平井医師「どうぞ、おかけください」

私『…』

平井医師「…あの、まずはじめにお聞きしますが」

私『はい』

平井医師「寝ている間に、電源を…いや、思考回路を止めたり、しました?」

私『いえ!そんな事してません!』

平井医師「落ち着いてください、松嶋さん。では、セーブ…いや、寝ている間に電源…いや気絶されたりしたことは?」

私『ないです』

平井医師「そうですか…」

私『うちのナニオは!?どうなんですか!先生!!』

平井医師「落ち着いて聞いてください、松嶋さん…」

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平井医師「ナニオさんですが…」

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平井医師「ご出産にされた病院のカプコンさんやね、うちの医師会のそういうのに詳しいやつにも聞いた上での事ですが…」






…あぁ…




…視界が白くなって…



あぁ、なんだか気が遠くなって行く…





あれ…?これはナニオのギルドカード…?
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あ、これは武器や防具たち…080605_1630~0001.jpg
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あの子ったら、一つ一つ、嬉しそうに眺めてたわね…


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アイテムも…
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こんなに…
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がんばり屋さんだったから…
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本当にいい子だわ…
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天鱗が出たって大喜びして…
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紅玉だあ、紅玉だあって…

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禍々しい布…デスギア作るんだって言って頑張ってたな…

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「…さん!」


「…つしまさん!!」


平井医師「松嶋さん!」


私『は…!』

平井医師「しっかりしてください!松嶋さん!」


私『私…どうしたのかしら…』

平井医師「大丈夫ですか!?松嶋さん!」

私『ご、ごめんなさい…ちょっと気が動転してて…』

平井医師「お気持ちお察しします」

私『ふう、すみません。大丈夫です。先生、お話ください』

平井医師「分かりました」

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平井医師「落ち着いて、聞いてくださいね」

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平井医師「あなたのナニオさんですが…」












平井医師「ざーんねーん!!!!!!」

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私『…え?』


平井医師「お前のナニオはもう死んだんじゃー!さっきからゲームの中のキャラクターを人間扱いしてめんどくさいんじゃ!お前のナニオはなー!もうセーブデーターがぶっ壊れててデーター名まで変わっちゃってるんじゃ!カプコンのやつも御愁傷様って言っとったわ!!がははははははは!!!」

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平井医師「ごしゅーしょーさまじゃ!がはははははは!!!!!」



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平井医師「とっとと売れるもん売って金にしてアイテム買って新しく始めたキャラに全部受け渡しでもしろおい!」

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私『そっ…そんな…』

平井医師「ゲームなんて所詮データがすべてなんじゃ!」

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私『全部売るなんてそんな事…』


平井医師「早やれやボケー!!」

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平井医師「顔間違えたーこっちやったわー」


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平井医師に言われ、ショックを受けた私は、しばらく動く事が出来なかった…


アイテムや防具、武器にはすべて愛情がこもっていて、努力の結晶だった。

改造データやチートなんて使わずに、ハンターランク8まで進めてきた。

絶対にG級になんて上がるとは思ってなかった。


なのに…



そして、私は色々と考えた末、一から始める事にした。

ずっと悩んで止まっているより、行動した方が良いと思ったのだ。



でも、一から始めるには、ナニオを消す作業


すなわち

電源を落とさなければならないのだ。


私はどうにか出来ないかと、考え、

壊れたデータだけは残し、今あるアイテム、防具、武器を全部売る事にした。


そしてアイテムを買い、新しいデーターに移す事を考えた。

これなら、すこしでもナニオは生き続けてくれるんじゃないかなって。


思った。




そして、すべて売った所


所持金648万9648G



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これで私は麻痺牙や、受け渡しの楽なものを行商のおばちゃんから半額で買い取り、新キャラクターナニオに受け渡した。

一からじゃないけど、またゼロ時間からのスタート。

どこまで戻れるだろうか


いや、


どこまで進めるだろうか



頑張りたいと思った。