古い店舗とさようなら | 18歳の新聞奨学生奮闘記✏️

18歳の新聞奨学生奮闘記✏️

18歳で専門学校と新聞配達のために上京した志衣(shii)。新聞奨学生の先輩とのルームシェアや職場の事件、ほっこりする街の人々との関わりなど。当時書いていた1年間の日記️

20XX年5月18日 21:12


■さようなら



さようなら。


3丁目の古びたマンションの1階にある

この仮店舗とついにお別れの日が来た。


みんなで集まって片付けたりすることもない。


夕刊に向かうといつものように

電話番のおじさんと専業の村田さんがいる。



なんだからガラーンとしていた。

いつもの山積みのチラシはない。

きっともう新しいお店にあるんだろう。




夕刊を終えて戻ると誰もいない。


乱雑に新聞と雨よけに使った

ゴミ袋が散らばっている。

いつもよりインクの匂いがした。




下町の雰囲気の商店街を抜け、

新しいお店を目指した。

新しいお店は明るくてきれいで

台も棚も大きい。


明日からどんな配達に変わるんだろう

初日から雨はやめてね。