見ざる・聞かざる・言わざる | 手彫りの木札

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またまたご無沙汰しております(;´▽`A``

いよいよ、今年もあと2週間を切りました・・・
年々、時間の経つのが早く感じます( ´艸`)



「見ざる聞かざる言わざる」

これはかまわぬの手拭なのですが、来年の干支は『申』ですね!!

見ざる聞かざる言わざるは三猿(さんざる、さんえん)と言われ、
3匹の猿が両手でそれぞれ目、耳、口を隠している意匠である。
三猿は世界的にも"Three wise monkeys"として知られ、
「見ざる、聞かざる、言わざる」という叡智の3つの秘密を示しているとされる。

ことわざの意味は
見ざる聞かざる言わざるとは、とかく人間は自分にとって都合の悪いことや相手の欠点を、見たり聞いたり言ったりしがちだが、それらはしないほうがよいという戒め。

英語では"see no evil, hear no evil, speak no evil."という

日本語の語呂合わせから日本が三猿発祥の地と思われがちだが、3匹の猿というモチーフ自体は古代エジプトやアンコールワットにも見られるもので、シルクロードを伝い中国を経由して日本に伝わったという見解がある。
「見ざる、聞かざる、言わざる」によく似た表現は古来世界各地にあり、同様の像も古くから存在する。しかしそれぞれの文化によって意味するところは微妙に異なり、またその起源は未だ十分に解明されておらず、今後の研究と調査に委ねるところが大きいらしい。

『論語』に「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」
(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざればおこなうなかれ)という一節がある。



江戸初期の左甚五郎作と伝える日光東照宮のレリーフは、明治時代になると海外にも紹介されて、やがて世界的に最も有名な三猿のひとつとなった。

インドのマハトマ・ガンディーは常に3匹の猿の像を身につけ
「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」
と教えたとされており、
教科書などに「ガンディーの三猿」が掲載されている。

また、アメリカ合衆国では教会の日曜学校などで三猿を用い
「猥褻なものを見ない」「性的な噂を聞かない」「嘘や卑猥なことを言わない」
よう諭すことがあるという。

さて、ご存知の人もいらっしゃるでしょうが・・・

四猿"four wise monkeys"




「見ざる、聞かざる、言わざる」に『しざる(せざる)』が加わり四猿

四匹目は股を手で押さえている猿。
四猿(しざる)としない(しざる)をかけて「するな」。
つまり、姦淫せざる、禁欲ということみたいです(笑)

これは、論語に出ている
「非礼勿視 非礼勿聴 非礼勿言 非礼勿動」
(礼に反することは、見るなかれ、聴くなかれ、
言うなかれ、行うなかれ)がルーツ。

しかし、まだこれで終わらない・・・( ´艸`)ムププ

五猿目が・・・




「見ざる、聞かざる、言わざる」に『しざる(せざる)』に『思わざる』が加わり五猿
一番左が『思わざる』です(^O^)

鎌倉時代の説話集『沙石集』に「言ハザルト見ザルト聞カザル世ニハアリ思ハザルヲバイマダ見ヌカナ」(言わない、見ない、聞かない---は口と目を閉じ、耳をふさげば、できるが「思わない」のは至難の業だ)という歌がある。
『思わざる』はこれから来てるのかな?

さて、五猿になって落ち着きましたね(笑)

いや、オチつきました( ´艸`)ムププ

五猿=ごえん=ご縁

長々読んでいただいたのも何かの五猿(ごえん)でしょう( ´艸`)ムププ


最後に正反対のものも・・・




埼玉県秩父市中心部にある秩父神社の本殿には、
日光東照宮の三猿と正反対の
「よく見て・よく聞いて・よく話す」
三猿(お元気三猿と呼ばれる)の彫り物がある。
本殿は1592年(天正20年)に徳川家康が寄進したものであり、
建築様式は後の日光東照宮のモデルになったとされる。

年賀状がまだこれからの人は、いいネタになりましたか?