今日、散髪をした後に40分間の脚のマッサージを受けて、日頃の作業の疲れを吹き飛ばした。
誠に快適である…。
明日からの作業の鋭気を充分に養った…。
私はここで何度も投稿しているが、私の仕事は大手総合スーパーの大型拠点倉庫のフォークリフトオペレーターである…。
拠点倉庫とは、その総合スーパーで販売している生鮮食料品を除く食品、飲料、そのスーパーのプライベートブランドいわゆるPB商品、およびペットフードや洗剤、シャンプーなどの多岐に渡る商品を一括して、メーカーの工場から配送されて来た商品を保管し、各店舗のオーダーごとに出荷をする倉庫のことを拠点倉庫と言っている。
大手スーパーはもちろんのこと、ドラックストア、コンビニチェーン、ファミリーレストランチェーンなど、チェーン展開しているお店の商品や食品は、全てこの手の拠点倉庫を経由して、お店に並べられたり、レストランなら食材として提供しているのが、この現在のシステムである。
私の働く大型倉庫には、一定の間隔に三段、もしくは四段のラックが整然と並べられている。
下記の写真の通りだ。
私の担当は入荷担当である。
各メーカーから大型トラックに載せられて、パレットに商品が搭載されて来るのがほとんど。
他にも路線便と言って、大手物流運送会社のトラックが他にも配達する荷物を混載して載せて来るケース。
主に佐川急便、福山通運、日通、ヤマト便などの業者などだ。
路線便の商品は、ドライバーが荷台から手で荷物を降ろして、パレットに種類別に載せたのを入荷検品担当者がチェックをするシステム。
他には「海上コンテナ」と称している船便で、海外(主に中国や東南アジア)からやって来る商品も、1日に何本(コンテナの数を本数で言っている)か来る。
中国や東南アジアは人件費が国内よりも格段に安いので、プライベートブランドは海外製品が多いのだ。
海上コンテナの荷下ろしは、「レバンデイング」と言って、それを専門とする派遣会社のスタッフが行う。
長い我々の業界では「40フィート」と言われるコンテナには、6万個を超える中国産のゼリーやら、ペット関連の商品が届くのだ。
だいたいの目安を2時間と見て、だいたい4人の作業員がこれを行う。
慣れた男ばかりなので、皆一応に手早く作業を行う。
力仕事なので、ほぼ男性スタッフで占められている。
私も二度ばり経験をしたことがあるが、あれは腰に負担が大きいので、二度とやりたくない職種の部類に入った、かなり重労働の一つと言えよう。
さて、いつものように前置きが長くなったが、そう言った倉庫の仕事にも、様々な職種があり、それぞれが連携をしながら、チームワーク良く作業を進めていかなくてはならない職種であり、頭脳労働とも言える。
各担当に分かれて作業をするのだが、それぞれの職務に専念するだけでは、決してプロの倉庫屋にはなれないのだ。
それぞれ他部門の担当者のことを思いやる仕事が、それぞれの作業の効率をアップさせることが出来るからだ。
各作業員の労働生産性は、現代では全て数値化されて結果が出るシステムをパソコンによって管理されている。
全ての作業員が自分のI.D.番号を持ち、スキャナーによって、全ての作業を行うので、一時間当たりにこなす作業量が明確に出る。
あまりにもミスが多いと、クビを切られるのは当たり前で、作業が著しく遅くても契約更新はされない厳しい世界とも言える。
営業マンのように、成績が明確に出るのだ。
真面目に勤めているだけでは生きていけない業界とも言える。
そして、入荷担当の私が考えることは、いかに手際良く整然と並んだラックに商品を格納出来るか、がまず第一の目標である。
私の勤める倉庫には、入荷を担当する作業員の数値目標がボードに掲げてある。
「550C/1h」。
これは、一時間当たりに550個の箱を棚に格納することである。
洗剤であれば、一パレットに45個の箱が搭載されている。
猫の餌のような小さな箱になれば、一パレット80個くらい搭載されているものある。
その逆に、出荷されていった分だけ自動的にコンピュータが発注をするバラで入ってくるシャンプーのようなものもある。
それを総合して、一時間当たりに550個の商品を格納して、初めて平均値を超えることとなる。
そのために急いで作業して、事故を起こしてしまったら、元も子もないこと。
破損事故を起こして、商品を売れなくなってしまうような事態を招いてもいけない。
全てそれらを総合して、契約延長そして固定化されていく、ある角度から見れば、とても基準の高い厳しい仕事と言える。
だからこそ、やり甲斐を感じるのだ。
それに加えて、頭を非常に使うから楽しい。
ただ、空いているラックへ商品を載せたパレットを格納することは、フォークリフトの運転資格を持つ者なら、誰でも出来ること…。
いかに空いた空間がないように、そしていかに先読みをしながら作業を進めなくてはならない。
出荷の担当者の生産性を高める手伝いも同時に行なわなくてはならない。
出荷の多い品物は、フォークリフトやピッカーと言われる出荷担当者の乗る乗り物で作業をする。
一段目に良く出る商品があれば、すぐに手に取れる。
一段目に良く出る商品があれば、すぐに手に取れる。
三段目にあれば、その都度フォークリフトやピッカーを上昇させて商品を取らなくてはならないので、その分だけ時間がかかり、生産性が落ちるので、そこまで考えて作業をするのが、多部署のスタッフの手助けになるし、彼らの作業を我々の作業で中断させても、労働生産性が落ちるので、お互いが思い遣りを持って作業することと、譲り合うことで感謝の気持ちを持ちながら、作業をすることも大切な要因であることをお伝えしたい。
倉庫で働く者には、偏屈者や変わり者が多いのも事実だが、人間性を高めることも出来る仕事と言えよう…。
私の目指す倉庫マンは、思い遣りを持って、手早く正確に作業を行うことである。
これは、一つの永遠のテーマかも知れない。
1日に一件は「ヒヤリハット」と業界で言われる、もう少しで事故を起こしそうになって、「ヒヤリ」としたり、「ハッと」することもある。
「ハインリッヒの法則」と言って、一件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、その背後には300件のヒヤリとしたり、ハッとする事故を未然に防げた事案があるという、倉庫業界では有名な経験則に基づいた法則がある。
これを明確にスタッフに明示することで、事故の予防にもなる。
故に、過去の職場では、強制的に週に何件かの「ヒヤリハッと」の報告書を提出することを義務付けている職場もある。
今の職場は、オープンして一年にも満たないので、その辺りが非常に甘い…。
現に先週、軽微ではあるが、手を負傷するという労災事故が発生した。
こういった事故の教訓を皆で情報共有をして、事故の予防に役立てなければならない…。
それと、先日埼玉県三郷市で起きたアスクル大型拠点倉庫全焼事故も他人事と思っている作業員が多い…。
ひとたび火災が起きれば、倉庫の損害額は計り知れないものとなることを他人事のように扱っている倉庫マンが少なくない…。
その辺りは、正社員の管理職の仕事であるが、まだまだ甘い、と言える。
私は口喧しくする立場ではないので、安全確認も防火の対策も、業務の効率化やゴミ拾いの一つにしても、態度で示そう、と心に決めて毎日の作業をしている。
つまらない目標かも知れないし、パソコン上には全く反映されないが『今日の目標は他の誰よりも多くゴミを拾うこと』などに設定している。
製品の載ったパレットは、商品が荷崩れしないようにラップが巻いてあったり、行き先別の紙が貼ってあったりするが、意外とかも知れないが、それを片付ける作業員が少ない。
日頃からフォークリフトに乗りっぱなしなので、床に落ちているゴミを拾うことすらしない作業員は少なくない。
だから、このような作業目標が出てくるのだ。
数値化はされないけれど、神様は天の上から必ず見ていてくださるので、これも手を抜けない作業の一つなのだ…。
気にならない人には全く気にならないことなのだが、私はゴミが一つ落ちていても気になる男なのだ。
明日の作業も「ゴミを一つでも多く拾うこと」を作業目標の一つに定めている。
良い週末をお過ごしください。
作業をされる方は、ご安全に…。
そして、お互い良い週末を迎えましょう…。