土曜日の深夜の川崎は・・・

酔っ払いオンパレードだった。


午前0時半過ぎ。

タクシー配車アプリGOが🔔。

JR川崎駅と京急川崎駅の間くらいの飲み屋街。


終電を逃した客じゃなさそうだ。

迎車地に到着すると、5、6人の集団がいた。

30代くらいの男性に囲まれて、グデングデンに酔っぱらった30代くらいの女性。


足元が全くおぼつかず、喚いている。

完全なる酒乱である。

ババを引いてしまったようだ😖


帰らせようとする集団と、それに歯向かう酒乱女性。


「まさか一人で帰らせようとしてるんじゃないだろうな」


酒乱女性一人なら、きっぱりお断りするところ。


「付き添いがいますよね?」


どうやら、お店のママさんっぽい方が同乗して自宅まで送るようだ。


車に乗せようとするが、抵抗する酒乱女性。


ママさんがドデかい声で一喝!


『テメェ、黙って乗れ‼️』


ぎゅ〜っと、いやドカンと女性を押し込む。

たぶん、頭がドア枠にぶつかり、鈍い音を立てるがお構いなしだ。

酒乱さんを車内に押し込み、ママさんが乗り込み、お尻でぐいぐい酒乱さんを奥へ。


『住所を言いますので、そこまで行ってください。送り届けたあと、元の場所に戻ります』


車で10分もかからない幸区のマンションへ。

車内では、酒乱さんとママさんが「帰りたくない」『そんなの無理』の押し問答を続けている。


いち早く指定場所まで行って、酒乱さんを放り出したい気分だ。


「携帯がない」だの「一緒にいた男性とまだ飲みたい」と騒ぐ酒乱さん。


『あぁ、あの人もうおちんちん付いてないよ』


ええっ⁉️  内心「どういうこっちゃ」とハンドルを握りながら、思考を巡らす。


どうやら、酒乱さんのお目当ての男性は、男性のシンボルを切り落とし、オカマになったようだ。


マンション前に到着すると、同居人の女性が出迎えてる。

ママさんと二人がかりで、足元がおぼつかない酒乱さんを引きずるように、エレベーターに乗せて消える。


そして、京急川崎駅近くまで戻って、料金が4,000円を超えた。

「まいどあり〜」と言いたいとこだけど、2度とごめんですぅ。


そのあと、2時過ぎに東田町の仲見世から若者が2人、同じくタクシーGOで迎車。

これも、完全なる酔っ払いの若者。


「武蔵新城の駅の方面へ」


『先輩、今日は誕生祝いありがとうございますっす』


もう一人が同郷の先輩のようだ。


宮崎弁丸出しの会話が続く。


先輩が『俺、歌上手いだろ❓』


ラップ系の歌をどでかい声で歌い出す。


酒の飲み方もよく知らぬ若者。

まあ、自分もそんな時代があったし、タクシー車内なので許すことにした。


バスや電車ならレッドカード退場だ。


大しで歌も上手くない先輩。


格闘技をやっているのか、喧嘩自慢をする先輩。

後輩くんもキックボクシングをやっていて、格闘技には自信があるらしい。


タクシーの車内で自慢してないで、朝倉未来くんのブレーキングダウンに出場してくれ!


途中でコンビニに寄って来れ、と依頼があった。

「先輩、チェミソル買ってきます。つまみは何がいいですか?」


コイツら、まだ酒飲むんかぁ〜い😔

氷も買うんかぁ〜い。

飲んだ帰り午前3時前なのに、コンビニに寄って酒買う奴は、記憶の中では初めてだ。


気を遣い続ける後輩くんも後輩くんだが、それを諌めるのが先輩の務めじゃないのかい?


俺の心の雲行きが、にわかに悪くなり雷雲がやって来た。


そんなこともありながら、目的地の武蔵新城駅が近づいて来た。

そうしたら、目的地を溝の口に変更して来た。


まあ、二駅なので了承する。

利用料金も上がるしね。


5分くらいで溝の口駅周辺に到着する。

「ちょっと待ってください」と、どこかお店に電話。


午前3時過ぎ。誰も電話に出ない。


気は短いけど温厚な俺も、この若者の無計画さに呆れて、


『もう、ここで降りてください。タクシー必要ならそこに駅のタクシー乗り場あるから』と伝えたけど、


「料金はちゃんと払うので、もう少し待ってくれ」と。


『運転手さん、オッパブに行ってくれ』


〈そんなもん知るか!〉


「もういい加減にしてくれ、ここで終了。こちらも拘束時間があるので」


『お金はちゃんと払うので』


金を払えば、どんな要求も通るわけじゃないことを教えてやりたかったけど、酔っ払いの若者に付ける薬はない。


結局、武蔵新城駅近くの繁華街まで送った。

最後は、一方通行だらけの武蔵新城の繁華街の細道をぐるぐる回って、料金は一万一千円を超えた。


もう、若者の酔っ払いはごめんだ。

でも、宮崎の田舎者だから許すか。